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#65 育休復帰ワーママ、「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」をやめようと思う

4月から、娘の慣らし保育が始まり、もうすぐ育休から復帰します。

産育休といえば、最近「産休クッキー」の話があり、デリケートでいろんな考え方がある複雑な話だなと、自分なりに考えていました。

そんなわたしが育休から復帰するのは、今回で2回目。

今回復職時に決めているのは
「ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした」をやめることです。


1人目の時は、

「これから産休に入ります。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。」

と言って産休入り、

「育休から復帰しました。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」

と言って、育休復帰しました。

あまり言葉の背景は考えていませんでした。自然とそういう言葉が出てくる思考モードにいたんだと思います。

でも、子どもを育てながら働くことを続けてきて、「ご迷惑をおかけします」ってむしろ言わない方が良かったのでは?と感じてきたのです。

①「申し訳ございません」って、そもそも謝る必要ある?

ご迷惑をおかけしてしまうのは、産休・育休でメンバーが離脱するとあらかじめわかっている(事故や病気よりよっぽど予見性がある)のに、人員を補えない、働き方を変えられない職場の問題です。

さらには、職場がそうせざるを得ない会社の、もっとさらにはそうしないと会社が生きていけない社会構造の問題です。

少なくとも産む女性でも、パートナーが産むから産休・育休を取得する男性といった個人の責任じゃない、と考えるようになりました。

とりあえず目の前の同僚が苦しむことになるということに対して謝りたくなる、恐縮してしまう気持ちはわかります。でも、それなら「ごめんなさい」より「ありがとう」の方が、相手も気持ちがいいのではないでしょうか。

②後輩たちへ「ご迷惑をおかけすること」と教えているのと同じ

これが私にとって、「ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした」をやめようと思った1番の理由です。

自分がなんとなく「ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした」ということで、同じチームにいる、妊娠・出産を考えている人たちに

妊娠・出産って、みんなに謝らなければいけないことなんだ

子どもを産むことは個人のわがままで、会社にとって悪なんだ

とネガティブイメージを刷り込んでしまうかもしれないと事実に気づいたからです。

先輩が謝っていたし、自分も謝ろう の連鎖。これって、下方修正よりにみんなで同調している、みんなが不幸せになる選択であることに気づいたからです。

いろんな事情を抱えた人・考えを持っている人が職場にはいるかもしれないので、子どもの話は基本職場ではしない、のはマナーだと私は考えています。なので、子育てのプラスの側面って基本、伝える機会がないんです。

一方で、産休・育休の「謝罪」だったり、復職後の子どもの発熱対応だったりで、マイナスの側面はバンバン伝える機会がある。

だから、わたし自身、子育てをしながら働く先輩を見て

子育てしながら働くって大変だな、ああはなりたくないな

と正直思っていました。まさにそのネガティブイメージを抱えていたからこそ、1人目の産休・育休では自然と「申し訳ございませんでした」が口をついて出てきたのだと思います。

でも、実際は、子どもを育てることはプラスの側面もあります。

私自身は、

・無償の愛を送り、受け取る存在ができたことで、自分にとっての幸せの総量が増えた

・こどもと過ごす日々が、学びの連続

・働き方を変えざるをえないピンチを迎えたことで、そもそもなんで働くのか?という問いにようやく向き合えた(就活時は考えきれてなかった)

・あまりプラスにとらえきれてなかった両親に対して、自分が子育てを体験することで両親の背景を推察できるようになったことで、向き合い方が変わり関係が良好になった

わたしが子育てをしてみて良かったと感じること


なので、自分の言動のせいで、このプラスを実感できない方へ、これからの人を促してしまうのは正直もったいない、と思うのです。


結論、今度育休から復職する時は、「ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした」は言いません。

その代わり、「ありがとうございました、これからまたチームの一員として頑張るので、よろしくお願いします」と言います。

これから育休復帰するよ!という仲間のみなさんはどう思いますか?


▼このnoteを書いた人 

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「手書きのチカラで、伝わる実感を育てる」をモットーに活動するグラフィックレコーダーです。中身は2児のワーママ会社員。

ビジュアルシンキング・グラレコのコツや活用法を発信中。いそがしい毎日でも一歩をふみだせる、ビジュアルシンキング教室も開催しています。

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