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#38 なんとなく伝わらない「ミッション・ビジョン・バリュー」を図と文字で表してみた

ミッション・ビジョン・バリュー。たぶん聞いたことはあるこの単語。

うん、ミッション・ビジョン・バリューね、
知ってる知ってる。…でも正直よくわからないまま放置してました。会社の新人さんにどういう意味ですか?と聞かれたらごまかしたくなるあの感じ。

ちょうど、グラフィックレコーダーとして点うちしてきた活動を整理したい時期がきています。

図と文字で表すグラフィックレコーダーらしく、自分の中で曖昧だった「ミッション・ビジョン・バリュー」を消化して、図と文字で表してみることにしました。

わたしの思う「ミッション・ビジョン・バリュー」の図

いろんな書籍やサイト説明を読んでみて消化した結果、旅をモデルにして図と文字であらわすといいなと辿り着きました。

ミッション:なぜ旅をするのか?

旅は、別にしなくても生きていけます。だってお金も、時間も、体力気力もいるから。でもそれらの労力をかけてでもやろうと突き動かすだけのきっかけ・理由があるから人は旅します。

別に企業活動も、個人の複業も、誰もやってとは頼んでません。今の時代なら、時間を潰せることなんて溢れるほどあります。むしろやることがありすぎて時間術が叫ばれているくらいです。

そんな中、なんでやるの?に対する理由。これがミッションだと思います。

ビジョン:理想となる旅のようす(旅に行ったから得られること・見える景色)

旅に行くからこそ、普段の生活では得られない人との繋がりや、見える景色があります。逆に出会った人にとっても、自分が起点となって、起こる変化や気づきがあるかもしれません。これらがビジョンに相当すると思います。

特にチームでミッション・ビジョン・バリューを考えるとき、いかにビジョンが魅力的で、納得がいくことが大切であるとわかります。

「そこそこ行くのは時間かかるけど、一生忘れられない絶景が見られるよ」

「現地の人との関わりで、あなた自身の価値観が変わるよ」

「あなたが一緒に関わってくれるからこそ、あの村の人たちの暮らしがぐっと変わるよ」

といわれたら、思わずいきたくなる。

逆によくある観光地巡りですよーとか、コピペしたような行き先だったら、なんでわざわざこの人と行かなきゃいけないの?とか、見送ろうかな?と迷いますよね。

バリュー:どんな作戦で行くか、旅する上で大切にする価値観

わたしの中で一番理解に苦しんで、やっとわかったのがバリューでした。

バリューは日本語では「価値」と訳してしまいがちで、生み出すモノ・コトのことかな?となりがちです。実際には、どんな作戦で行くか・旅する上で大切にする価値「観」のように思います。


どんな作戦で行くかは、ドラクエに例えるとわかりやすい。

ガンガン行こうぜなら、スピード、チャレンジ になるし、いのちだいじに なら、持続性とか、みんなの心地よさ第一になります。


たとえ同じ目的地を選んだとしても、手段は異なるはず。多少お金がかかっても飛行機、特注のジェット機で行くのか、時間はかかっても道のりの景色をしっかり味わえる電車で行くのか。

特に複業の場合は、本業やプライベートのバランスも大切になってくるので、自分にとってのバリューがなんなのかを軸に持っていけると心地よく進められるのかなと気づきました。

会社の場合は、スピードもサステナビリティも、、みたいな全部取りを目指しがちですが、そうするとどれも中途半端になりかねないかもしれないなぁと思ったり。自分の会社がどうなのか、改めて見てみたいなと思いました。

ちなみに:ビジュアルシンキングの面白さ(選ぶ例えによって伝わり方が変わる話)


当初は「山登り」にたとえて、書いていましたが、「旅」の方がしっくりくるなと思って書き換えました。

山登り=頂上(1つ)がゴールで、なんとなく大変・苦労するものというイメージがあります。(もちろん山登りが趣味の人は大好きでしょうが)

でも、本当にはたらくことって、大変・苦労するものというイメージであってるんだろうか?と疑問に思ったんです。もちろん大変・苦労はあるかもしれないけど、「それが当然だよね」という体育会的な考えは嫌だな、と。

わたしが複業としてグラフィックレコーディング(グラレコ)の活動をしてる原動力は、収入経路を増やすため、スキルを増やすため、だから大変・苦労してでも本業と家事育児のスキマに必死に入れこむんだ!みたいな気合と根性論ではありません。

もちろんバランスを取るのに苦心はしてます。
でも、何より複業している時間はとっても生き生きしているし、楽しいし、ありのままでいられている気がします。だからこそ、続いている。

旅に例えると、旅でみたい景色は人それぞれだし、行き方もそれぞれで、みんなちがってみんないいという感じが絶妙に伝わるかなと思いました。月面旅行に行く人もいれば、隣町に電車で行ってみる人もいる。どっちも立派な旅です。

ビジュアルシンキングで何をたとえに使うかで、より伝わり方が変わる例になるなと思ったので、あえて元の例も共有しました。だからビジュアルシンキングは面白い!

ビジュアルシンキングで伝わらない例

検索している時に、わたしがしっくりこなかった(けどよく見る)ミッション・ビジョン・バリューの図の例がこちら。

三角形で書き表すパターンです。

なぜ伝わらないのか考えてみると、、、

ミッション・ビジョン・バリューは
「なぜ旅に行きたいのか(動機・理由)」
「旅に行ったから見える景色」
「作戦・旅に行く上で大切にしている価値観」というように3つの概念がちがいます。

3つの異なる概念を1つの図形に押しこめて、上下関係があるように書いているから違和感を感じやすいのかもしれません。

りんご界の女王、高級りんご、一般で流通しているりんごみたいな感じで、同じ概念かつ上下関係があるものを表すなら、三角形の図がうまく働くかなと思います。

しっくりこない=伝わらないし、記憶に残らない。

わたし自身、どうしたらよりよく伝わるか?を追求していきたいと思います。


ミッション・ビジョン・バリューをついに理解したぞ!という方が1人でもいたら嬉しいです。
グラフィックレコーダーまるとしてのミッション・ビジョン・バリューもまた今度シェアします。

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