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#51 人生が変わる「育業」

#育休から育業へ  のハッシュタグが素敵。
いま2人目の「育業」中のわたしが思うことをしたためておこうと思います。

育業に入る前のわたし

はじめての出産をむかえるわたしの頭の中といえば

・長い間休んでも、今まで通り働けるだろうか

・いろいろみても、母親学級いっても赤ちゃんとの生活が不透明すぎる

みたいな感じだったと思います。

今まで通り働けるか=出産を機に職場を離れることは有無を言わずにマイナスで、0(変化なし)にもっていけるだろうか みたいな感じでした。
だって学生の時から休まなければ皆勤賞が渡されたし、会社員になっても欠勤がふえたら給料や評価が下がるから。
もう、「毎日行かない=悪」が刷り込まれまくってるわけです。

赤ちゃんに関しては、ほんと未知でした。いくらエコー写真をみても、胎動があっても、ほんと未知の世界。ほんとお腹のなかにいるの?みたいな感じ。わからないことがわからない。

いざ育業にはいってみると

一言でいうと留学、みたいな感じでした。
産んだその瞬間から、わたしは今までの生活とはおさらばです。

①いままでのルーティンが全消去
会社にいく〜かえるまでの8-10時間がなくなり、かわりに経験したことのない赤ちゃんのお世話が入る。

②人付き合い全消去からの孤独感
わたしの場合、産休を機に勤務地から大きく離れた場所に引っ越したため、会社の人にはまず合わず、コロナ禍もあいまって、いままで会ってた人に全く会いませんでした。両親も遠方のため、会わず。

結果、1日の中で話す大人は夫のみ。赤ちゃんは言葉はしゃべれません。

自分の時間の使い方がかわり、すごす環境がかわる。
これって、留学みたいなものだなと思います。

まさに「いままでの当たり前」をひっくりかえされ、日本にいながらしてみえる景色がかわりました。

さらには交通事故レベルの身的ダメージといわれる出産を経て、決して万全ではない状態で赤ちゃんのお世話という未知の無限タスクを負うわけです。そのタスクはミスると生命を脅かすかもしれないといわれるのだから、神経をとがらせて過ごす日々。

大変化が起こると、人は現状維持バイアスをぬけられる

で、最初の数ヶ月はもうダメかも…となっていたわたし。孤独に耐えられず、インターネットでコミュニティを探す、という出産前の自分ならやったことのない行動に出ます。

その結果、同じ育休をむかえる方々と出会い、グラレコ・ビジュアルシンキングといった自分のライフワークといえるものに出会いました(ちなみに、ライフワークという言葉すら知りませんでした)。

noteもそうです。noteをやっている方がいて、何これ?と知りました。

最初はSNSの1アカウントすらつくるのも本当にドキドキしました。リスクばかりが頭をかすめました。でも、そんなあれこれ悩んで時間をかけた日々があるからこそ、今新しいサービスをはじめることへの抵抗感が低くなったと思います。

上記はわたしの一例であって、たとえば地域のコミュニティ(支援センター)にはじめて顔を出した、とか、家事を効率化して時間を大切にするようになった、とか。何かしら育業を体験した人は自分起点での変化を起こしている気がします。

これってなんでだろう?と考えると
「こどもを育てる」ということが、それだけ親となる人にとってパラダイムシフトだからかなと。

もう留学レベルの変化が起きてるから、隣の県にいくことくらいはできるようになる。現状維持バイアスから抜けやすくなる効果があるのでは?と思います。

おまけ)こどもがいながら働く、も価値観かわる

ちなみにわたしにとっては、こどもがいながらの復職も「価値観がかわる」出来事でした。

マイナスから0にできるか?と考えていましたが、むしろ限られた時間でとことん生産性を考えるようになったわけで。こどもがいなかった時には気にも留めていなかったことに、頭を働かせるようになったという意味では、プラスの要素があると思っています。


ということで、わたしにとって「育業」は、単なる休みではなくて人生が変わる留学です。

学生時代のときに、なんとなく海外留学に憧れていながらも、行動できずにいた私。あの時していればみえた景色もあると思いますが、出産という転機が、違った形での留学をわたしにプレゼントしてくれました。

2人目の育業も、会社員とはちがう時間の使い方を意識しています。

時間の使い方とは、すなわち、どう生きるかに直結すること。自分なりの育業を楽しんでいきたいと思います。

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