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直前の追い込み

 明けましておめでとうございます。

 久しぶりの投稿になりましたが、今年も自分のペースで投稿していこうと思います。

 さて、共通テストまで1週間となりました。受験生の方は追い込みをかけている頃かと思います。そこで、今回は私がしていた直前の勉強法について書いてみようと思います。
 私が受けたのはセンター試験なので、共通テストと全く同じではありませんが、”択一式マーク” 形式ということで共通点は多いかと思います。

 例年、各予備校が難易度の予想を出していますが、出題内容までは予想できません。限られた問題数で全ての内容を出題することはできませんが、高校3年間の内容全てが出題される可能性があります。
 しかし、センターも共通テストも出題範囲はあくまで「教科書」です。応用すぎる応用や、資料集の隅っこに書いてあるようなことが出題されることはほぼありません。
 1週間前から大幅な点数アップを目指すのは不可能ではありませんが、2次試験の対策やその他の勉強のことを考えるとあまり現実的ではないように思います。私は「いつも通りの点数が取れるように」を意識して勉強していました。私は暗記が得意ではなく、知識が定着するのに時間がかかるタイプだったので、直前期にインプットするよりもアウトプットの回数を増やそうと考えました。
 そこで、私が直前にやったのは「色々な問題を解く」ということです。例えば日本史で、大問のテーマが「江戸時代」だったとします。しかし、出題される内容として想定されるのは、政治・農業・文化・経済など様々で、さらに政治にしても幕府の話や、藩政など色々です。
 試験本番は時間に余裕があるわけではないので、「これ見たことある」という問題を増やしておくようにしました。

 具体的な勉強法は、

 問題演習の際に正解以外の選択肢を利用する

です。センターや共テでは、4〜5の選択肢が与えられその中から解答します(数学の一部を除く)。その「選ばなかった」選択肢を利用するということです。つまり、「なぜ選ばなかったのか」を明確にしておくのです。

 私は以下の写真のように問題を解いていました。

令和4年度共通テスト日本史B本試験(大学入試センターHPより)問題文以外は筆者書込み

 この問題では、「600年の遣隋使」について問われており、①〜④の中で正しい記述を選択します。正解は①ですが、この問題はおそらく②〜④が「誤り」ということを見抜くことが求められているのだと思います。
 この問題では、「600年」に対して、②〜④は年代がずれていることを根拠にして見抜かなければなりません。つまり、
・5世紀の倭の五王
・曇徴は610年に高句麗から来日して紙と墨を伝えた
・冠位十二階の制定は603年
・憲法十七条の制定は604年
・新しい律令(=最初の律令)は、大宝律令で、制定は701年
という5つの知識が必要になります。
 
 正解を選ぶだけでなく、「なぜ選ばないのか」の根拠を明確にすることで、一問でいくつもの知識を確認することができます。
 
 歴史に多い年代順に並べる問題については選択肢の横に年代をメモしたり、国語や英語などの長文で時間がない時には「ふさわしくない」部分に傍線を引くだけにしたりしました。

 私はアウトプットの回数を増やした方が記憶に残るタイプだったので、それぞれの選択肢に対して知識を思い出す作業を繰り返したことで、知識が定着したと思います。特に社会と理科基礎の知識問題で役に立ちました。
 問題集によっては選択肢それぞれの解説がついているものもあるので、そこで確認しておくとよいでしょう。

 最後までご覧いただきありがとうございます。

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