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出願先の決め方

 昨日は「志望先」について書いたので、今日は「出願先」について書いてみようと思います。

 志望する大学や学部学科は様々あると思いますが、日程等の関係で全てに出願して受験するのはなかなか難しいです。(志望先が少ない場合は別ですが)受験生になると学校や塾、予備校の先生と相談して出願の作戦を立てると思います。滑り止めはどうするか、どの日程で受験するかなど様々な点を考慮する必要があります。

 国公立大学の場合、受験の機会は総合型選抜・学校推薦型選抜・前期・中期・後期が主になります。そして、総合型選抜・学校推薦型選抜以外は同一日程で行われるので併願ができません。一方、私立大学では様々な日程を選択することができ、同じ学部を別の日程で受けられたり、日程が合えば併願も可能です。

 第一志望がどんな大学かによって出願の作戦は異なってきます。私は大学受験の専門家でもなければ十分な経験があるわけでもないので、今回は自分の話をします。

 私の実際の出願状況はこんな感じです。

11月 初旬 京都大学特色入試出願
12月 中旬 京都大学特色入試
1月  中旬 センター試験 
    ※立命館大学センター利用出願
2月  初旬 同志社大学一般入試
      京都大学特色入試合格発表→合格
   中旬 同志社大学合格発表→合格
      立命館大学合格発表→合格
(↓これ以降は予定のみで実際には受験していません)
   下旬 京都大学前期日程
3月  初旬 京都大学前期日程合格発表
   中旬 筑波大学後期日程
   下旬 筑波大学合格発表

 センター直前の志望校は、第1志望が京都大学文学部、第2志望が大阪大学文学部、第3志望が筑波大学比較文化学類でした。滑り止めで同志社大学と立命館大学を受けることにしました。私立の滑り止めで早稲田大学を受験しようかとも考えていたのですが、東京まで行かないと受けられないということで、他大学との兼ね合いも考えて断念しました。

 私立の滑り止めをの日程を考える時には、「センター利用」をするかを考えました。2校ともセンター利用にしようかと思ったのですが、国立前期の前に一度は記述式の入試に慣れておくべきだという先生のアドバイスで、同志社は一般日程を受験しました。私立文系は国英社の3教科に特化して勉強してきた受験生には勝てないと考えて、京大志望の私は数学までそこそこ勉強していたので7科目(国語・数学×2・地歴B×2・英語・理科基礎×2)を利用しました。私立の共通テスト利用はわざわざ対策したり個別試験を受験したりしないでよい分楽ですが、私立文系に特化して勉強してきた受験生と勝負できる方式を考えて出願しました。

 さらに国公立志望者が私立の滑り止めで考えることは「入学金」だと思います。実際に通わなくても籍をおいておくために合格発表以降決められた期日までに入学金を支払わなくてはなりません。国公立の合格発表前に私立の入学金締切がある場合、滑り止めとして機能させるために「とりあえず」払っておかなければなりません。また、複数の私立大学を受験した時にも入学金の締め切りは考えておいた方が良いです。滑り止めの中では、A大学>B大学の順で志望しているとして、B大学の入学金締め切りがA大学の合格発表よりも前の場合、また「とりあえず」で払っておかなければなりません。
 払うお金を最小限にするのであれば、第1志望の国公立の合格発表のあとに滑り止めの入学金支払い期限が来るのが理想です。私は、特色入試の合格発表が最初だったので、私立の2校は合格したものの、入学金を払う必要はありませんでした。滑り止めの入学金を節約できるという意味でも、国公立の日程の早い総合型や学校推薦型選抜は受験する価値があると思います。

 さて、本命の前期試験ですが、実はセンター後の判定では京大C判定でした。悩んだのですが、B寄りのCだったので「出してみよう」ということで出願しました。前期でかなりチャレンジしたので、中期を受けないことで後期の対策時間を増やし、後期で必ず受かるようにと考えました。前期で挑戦するかどうかは、浪人できるかや二次試験に自信があるかなど様々なことを考えて決めることが多いようです。私は、後期でリカバリーする前提で出願しました。

 「戦略的に」と書きましたが、結局は「後悔しない」作戦を立てるのが一番だと思います。合格することを重視して第一志望に出願せずに後悔した人もいましたし、第一志望に挑戦して合格できず後期で第四志望に合格して前期に第二志望にしておけばよかったと後悔した人も見ました。後悔しないのは第一志望に出願してそこに合格することですが、全員がそうなるわけではありません。
 とても難しいですが、自分や周囲の人の意見を聞いて「最も後悔が少なくなるであろう」出願先を決めるのが肝要かと思います。

 日が短くなり、気温が下がってくると高3の秋の学校からの帰り道を思い出します。少しのわくわくと緊張と少しの焦りと一緒に受験について考えながら帰宅していたのが懐かしいです。

 最後までご覧いただきありがとうございます。

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