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志望先の決め方

 共通テストの出願が始まるなど、今年度もいよいよ大学受験のシーズンが始まりました。大学受験において入試本番の次に重要なのは、「どの大学、どの日程に出願するか」と言う出願先だと思います。模試や偏差値、過去のデータに加え、共通テストの点数や判定を気にしながら受験生は出願先に頭を悩ませることになります。
 
 さて、出願先を決める際には、様々な候補から最終的に出願する学校を選択します。その候補が「志望先」です。模試の度に「志望先」を記入して偏差値や判定を出すので、志望先をいくつか決めておくことは重要です。「出願先」との違いは、何校でも選べ、いつでも変更することができ、「現実的」という言葉に縛られなくて良い、ということだと思います。出願となると、浪人したくない時には「現実的」に合格しそうな大学に出願することが多いです。

 さて、そんな「志望先」を決めるときにどんなことを考えればよいのか、自分の経験も交えながら書いてみようと思います。

 自分自身や周りの話を聞く限り、志望先を決めるのには様々な要素があり、各個人がそれぞれの優先順位に合わせて考えているようです。

その要素とは、
・自分の興味・関心
・教授陣
・カリキュラム
・立地
・学歴
・資格取得
・就職
・施設

のようなものでした。

・自分の興味・関心
・教授陣
・カリキュラム

 これらは「大学で学びたいこと」が明確な人からよく聞いた志望理由です。「自分のやりたいこと」と「大学でできること」がマッチした方が、やる気が出ますし、そのやる気が持続すると思います。
 例えば、留学したいとなった時に自分1人で準備するのは大変ですが、カリキュラムに組み込まれていれば、少しは負担が減ります。

・立地

 これは、東京の大学に進学した人からよく聞きました。確かに人生で一度くらいは都会の中で忙しくしてみたいと思ったりもします。他にも、実家や祖父母宅から通う場合や、交通の便を考えている人もいました。九州大学に行きたいけど伊都キャンパスが僻地すぎる、と悩んでいる友人もいました。

・学歴

・就職

 京大には意外と多い気がします。「学部はどこでもよくて ”京大卒” が欲しかっので、文系で一番合格最低点が低い法学部を選んだ」と言っていた人がいいましたが、京大の法学部は、京大の中でも留年率トップクラスなので苦労しているかもしれません。
 先輩方に話を聞く限り、就活においても大学名は大きく影響するそうです。「学歴フィルターは存在する」と断言していました。特に「学びたいこと」がない人は、将来「やりたいこと」ができた時のために、自分が目指せる一番上の大学を目指して「学歴」を手にすることを目標にするのもありかもしれません。
 「大学は就職予備校ではない」と厳しい意見を聞くこともありますが、現在の日本の採用形態においては「大学名」が重要なのは変えようのない事実なので、「学歴」を目標に進学するのも賢い選択だと思います。

・資格取得

 教員免許や司書、学芸員などの資格を取れる大学は意外と限られています。「学べること」が同じで、Aでは資格が取れ、Bでは取れない、となるとAが志望先として適していると言えます。教員免許にしても、中高は教育学部以外でも取得できる大学は多いですが、小学校教員の免許は未だ限られています。突然資格や免許を取得したくなるかもしれません。そんな時のために「絶対に取らない」というのでなければ、志望先を考えるときに考慮してもよいかもしれません。


・施設

 研究環境や寮、校舎の新しさ、広さ、など色々あります。私が京大文学部を志望したのは、図書館という施設を重視したからです。京大には各学部や大学院、研究センターに図書館があり、それぞれの特徴に応じた書物が収集されています。その他に巨大な附属図書館もあり、大学全体の蔵書数は東大に次いで全国2位です。中でも文学部図書館は学内でもトップクラスの蔵書数で、場所が変われば「貴重書」に分類されるような古い本も手にとって読むことができます。幼い頃から本と一緒に育った私にとっては夢のような環境です。


 他にも様々な考え方があるのでしょうが、私が耳にしたのはこのような要素でした。私個人としては、
 施設>大学での学び>立地
の優先順位で志望先を考えていきました。

 どれを優先するべきかは人によって変わると思います。学費や生活費、奨学金などお金のことも考えなければなりません。
 ただ、志望先は変に制限されるべきではないと思います。現状の学力では合格が難しいとされるような志望先でも、志望するのは自由です。志は高い方が自ずと努力できて力がついてきます。
 志望先について悩んでいる方は、とりあえず心配事をおいておいて自分の気持ちに素直になってみることをおすすめします。

 最後までご覧いただきありがとうございます。

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