主語が違うよねと上司から指導された話

主語が違うよね。と上司から指導された話。
「患者さん」がどうしたら安楽に過ごせるのか、
どうしたら「ご家族」の気持ちが落ち着くのか、がまず大事。

私は、「自分」が何をしなければならないのか。何を説明するのか、何を伝えるのか「自分」が主語でばかり考えていました。

昨日、朝早く患者さんのご家族に電話をしなければならなくて何て言ったら良いか考えていたら、
「自分が何を言うかじゃなくて、ご家族がどうしたら落ち着いて受け入れられるのかを考えなさい。主語は自分じゃないのよ。患者さんや家族なの。その視点さえ間違えなければ、大丈夫。」
と上司に言われたのです。

ハッとしました。
私は「自分」が伝えなければならないこと、説明したいことばかり考えていました。

「ご家族」がどんな言葉なら落ち着いて受け入れられるのか。そう考えたら選ぶ言葉やトーンは変わっていて、20分後に到着したご家族に私がしたのは、何か言うことではなく、まずご家族の話を聞くことでした。朝電話があってどう感じたか、この4日間どんな思いか、この1ヶ月どう過ごしたのか。そのあと一緒に患者さんを見て手を触って、話しかけて、落ち着いてお話をすることができたように思いました。

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