フジコ・へミング
それでこんな骨太な演奏!
まったく信じられない!
50過ぎて、もうだめだピアノが弾けない、ピアノに嫌われている、などとのたまっているわたしなんかミソカス以下ではないか!
フジコ氏といえばリストの「ラ・カンパネラ」が代表曲みたいなものだが、このコンサートではいろいろな作曲家の演奏をしている。
まるで誰かと会話でもしているみたいに。
髪飾りなど衣装は手作りされたり自前で用意されるそうだ。
猫ちゃんたちと暮らし、煙草をぷかぷかとふかして世俗なぞどこ吹く風。
そんな晩年のフジコ氏。
しかし、歩くのも覚束ない亡くなる2年前までこんな風にコンサートを開かれているなんて、神様がそうしろといっているようなものだ。
彼女の存在はこの世の財産だ、とみながいう。
クラシック界からまた一人巨匠が亡くなったことは、本当に寂しい。
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