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私と夫


仕事を辞めてもうすぐ2ヶ月が経とうとしている。
もう2ヶ月、まだ2ヶ月。

漠然とした不安と焦りで溢れる今日このごろ。

職なし金なしどうしようもなしなのに、
今日もベットで大半の時間を過ごした。

いつもの天井、いつもの暗さ、いつもの香り
テレビ、メモ、水。
同じものに囲まれた2ヶ月。

なまけものよりなまけてる。
やらなきゃいけないことはわかってる。
時間がないこともわかってる。

ほんと私ってどうしようもないと思いつつ、
なんだかんだゆるく次の仕事を探してます。

こうして頑張らない時を許せるようになったのも
夫のおかげだ。

彼には感謝しかない。

彼と出会ってから私は
私の思う私らしさを少しずつ取り戻せた気がする。

外には敵が多い。中にも敵が多い。

仮面ばかり褒められて、
外せる仮面を外す勇気もなく、
仮面づらの自分に疲れる。

心許せる人たちには甘えという名のわがままばかりで、たいそう悪いことをしていた自覚もある。

自分のバランスが取れない。
そんな自分も許せない。

彼はそんな私を許してくれた。
バランスの悪い私も含めて私だと言ってくれた。

本当に強く、優しい人。

人生で初めてといっていいほどの
大きな安心をくれた人。

初めて心から他人を幸せにしたいと思った。

万人ウケするいい人になりたいのではなく、
見返りありきの思いやりでもなく、
ただこの人を笑顔にしたいと思った。

愛しているを伝えることは
簡単なようで難しい。
相手を認めることも簡単なようで難しい。

それは結婚したから当然のことでもなく、
自分ではない他人を
その他人でさえ否定したくなるようなその人を
認めることは当然のことではないはずだ。

愛されていることに慣れてはいけない
とわかっている。

なのに私は時間が経つごとに
当たり前ではないことを
当たり前だと思ってしまうことが増えた。

見返りを求める嘘の優しさを振りかざすことが増えた。

私は私のお世話に精一杯になる時がある。
余裕の差が大きい。

私は夫に何ができているのだろう。

そんな不安が詰まった疑問をぶつけてみても、
彼はやっぱり
このままの私で十分だといってくれる。

彼は強く、優しい。
そして繊細な人。

甘えてばかりではなく
私も愛を感謝をちゃんと伝えたい。

無理してない?の一言で済ませるものを
愛だと勘違いしたくない。

夫、いつも本当にありがとう。

私はあなたという人間に救われているし
あなたという人をとても尊敬している。

力や明るさといった分かりやすい強さではない。

優しさという見せ物ではない強さをもつあなたを本当に尊敬している。

あなたは十分だというけれど、
私はあなたがくれている愛を返せているほどの
自信はまだない。

私、彼の優しさは当たり前じゃないんだよ。
自分を許すことと、わがままは同じじゃない。
彼の愛は無限に溢れてくるものではないんだよ。
彼がくれる愛に溺れてはいけない。

感謝を忘れた時に、
当たり前だと思った時に、
彼を見なくなった時に、
後悔するのは私だよ。

気を遣えというわけではない。
仮面を被れというわけでもない。
自分の思いを閉じ込めろというわけでもない。

ただ、
優しさの搾取はしないで。

時間が経っても
当たり前にしてはいけないことがあると、
感謝は忘れてはいけないと、
思い続けることが
彼を笑顔にできる大前提であると
肝に銘じてください。

自分を許すと、
相手を許すと、
愛する。

同じ線上にあるはずだけど
まだまだバランスが難しいね。

愛するということ、
もう少しあなたから勉強させてください。

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