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理論は現実の後追い


若者の大半は、日本式の就職スケジュールに沿って将来の仕事場を探す。例えば新卒就職サイトという媒体に掲載されている情報をファーストコンタクトとして、対外的な会社分析をするのが一般的となっている。そのため、入社間もない若者は、「今まで培ってきた理論と違う」若しくは人気コメンテーターや若手経営者に触発されて「古い考え・時代の理論」など自論と合わないからといって会社や世の中を批判する。

若手の多くは未だ自身では何も成し遂げておらず、経験値が圧倒的に足りていない。更には何事も型どおりにはならないという現実を理解していないことが多い。

物事の本質は「現場・現物・現実を体験して初めて本当の理論の意味が理解できる」という事を知ってほしい。グローバル、グローカルな環境下で目まぐるしく変容する現在社会では、現実が先行し理論は後追いということが往々にしてある。現実の中から論理を構築するぐらいの姿勢を身につけ、物事の本質を理解することが先決と考えることが大切だ。

「こんな仕事をする為に入社したわけではない」と不満を抱く若者もいるだろう。だが、最初は些細に思える仕事でも、結果として顧客の利益にかかわることであれば全てが重要な仕事になることを知っておかなければならない。

あれこれ言う前に、素直に上司からの指示を受け入れ、理解力が増してから自身の意見を述べる姿勢を身につけることが肝要だ。

組織では社会人としての言葉遣い、あいさつの仕方、目上の人との接し方、礼儀作法などを通して、周囲の人から評価される。面白い、突拍子もない考え方が評価されると思っている人は考えを改めた方が良い。
そして、組織ではルール(就業規則・現実から生まれた暗黙の了解など)、仕事の進め方、指示の受け方、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)、社員同士のコミュニケーションが大切な基盤だということを理解しておきたい。

(新聞、記事より再構成)

#キャリア

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