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雑想 2023/04/23

 日々勉強をする。毎日を積み重ねる。それだけのこと。誰にもわからないことでも、自分にとって大切なこと。誰にも邪魔される必要はない。文章を書くと、自分が研ぎ澄まされていくのを感じる。無駄がなくなり、自分が純化される。自分は一人ではない、孤独だけれども、一人ではない。それは矛盾しない。空間的な独自性と、時間的な独立性は違うものだ。 
  
 音楽を聴いていると、時間に飲み込まれる。始まりと終わりがそこにあって、僕は瞬間的に、世界を通底するリズムから切り離される。音楽は自分を相対化する。多彩なリズムが自分を現在から遊離させていくのだ。それは心地よい。自分が、自分から離れる時、僕は別の誰かになる。かつて、そうであったかもしれない自分へと、瞬間的に変容する。溶け出した自分が、他者と交わる時、僕はもう一人ではない。夢の中で再会するのだ。見えない世界で僕らはつながっている。

 夕飯を作ることが増えた。自炊もしてみると悪くない。次の作業は何だろう。未来を期待している自分がいる。料理とはすなわち日々の創作だ。自分の満足を越えて、それがいずれ、他人の満足になっていく。胃袋をつかめとはよくいったもの。それは、確かに共通する正解を営む上ではとても大切なものなのかもしれない。
 
 探索が好きだ。何かを探っていくことがすき。答えがあるような、ないような、曖昧な問題も面白い。事実を一つ一つ咀嚼していく。世界が沈殿していく。その様子を客観的にみていく、指先が、言葉を練り上げる。
 僕は、世界を探る中で、新しい自分に出会っていく。

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