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背筋

ちゃんと辛いというのが、あると思います。
口に入れた瞬間に背筋が伸びて、口の中はミントを放り込んだようにこう、スッとして痺れて。
誰か無理矢理起こされるような感じになる辛さ。

私の中では、それがちゃんとした辛さ。
かつて行きつけのネパール系カレー屋で、普段は標準や甘口で頼んでいたところを辛口にしてエライ目に遭った時も、ちゃんとした辛さを味わいました。
カレーの時は、翌日も粘膜という粘膜が痛かった。
今日食べたチゲ鍋も恐らく、明日には粘膜をやられる感じ。

所用のついでに、新大久保まで足を運んで。
話題の韓国料理屋で、話題のチゲ鍋を食べてみました。
最近、家でチゲ鍋を作ることにハマりまして。
フライパンで作れる煮込み料理のレシピで見つけて以来、ピリ辛酸っぱい味が気に入りました。

それで、世の中の美味しいチゲ鍋も調べ始まり。
東京のコリアタウンであり、最近の若者が集う新大久保のお店がヒット。
今日そちら方面に用事があるから、ついでにランチと思い立ちまして。
所用終わりの昼ビールとともにチゲ鍋となりました。

けれどまぁ韓国料理屋で食べるチゲ鍋と、家で素人が作るチゲ鍋は別物ですね。
当たり前のことでしょうが、一口食べてちゃんとした辛さで背筋が伸びた瞬間に悟りました。
家のチゲ鍋では背筋も伸びなければ、毛が伸びそうなほど毛穴も開かない。
ちゃんとした辛さのチゲ鍋だと、一口食べる度に背中がシャキッとして毛穴が開きます。

ビールも進むし汗も出る。
チゲ鍋をご飯にかけて韓国のりをまぶしたものでビールを飲み。
付け合わせの小鉢でレモンサワーも。

汗かいて、辛さに誘導されながら、気づけば昼酒2杯。
つくづく、超不良ネフローゼ患者です。


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