見出し画像

書くことと、話すこと。

たまに耳にする英語学習方法の一つに、日記がある。
「英語で毎日日記を書いたら、英語が上手になる」
「英語で書けたら、話せる」
私も昔やっていたし、悪くない方法だとは思う。
読み書きの英語学習としては意味があると思う。

でも、会話力には直結しないだろうと思う。
理由は簡単だ。話していないのだから。
もっと言えば、書く回路と話す回路は稼働する脳の部位も異なる。
一年間、ほとんど毎日、「ラジオで話す」と言うことを続けてみて
書くことと話すことは、改めて全くの別物だと感じている。

私にとっては書くことのほうが簡単だ。
文字が見えて、一覧できて、頭を整理しやすい。
話す時には、目でたどるものが何もない。考えを表現する言葉は
空中を漂っているようなイメージだ。
PCに例えると話す時には、より処理速度の速いCPUと
より大きなメモリー容量も必要な感じがする。

書くことは推敲できる。
音声配信も一応編集はできるが一覧ができない。
全体を考える時は、基本的には全て頭の中で処理しないといけない。
だから、きっと書くことより、話すことの訓練のほうが難しいはずだ。
個人差はあるかもしれないが。

ただ、書くことも話すことも、根底にあるものは
「自分の表現したいこと」であり、それに関してどれだけ
考えたかだと思っている。私がここに書きたいことは今までの
人生でずっと考えてきたことだ。特にこの1年近く私は
「語学についてラジオで話す」ために今まで以上に深く長く考えた。
だからそれを書くのはすごく簡単だ。

「書く」にも色々あると思う。
私がしたいことは創作ではない。自分が考えたことの言語化、文字化だ。
望むこともただ一つ。必要な人に届きますように。それだけだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?