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バイクに乗ってた話

過去の自分の話ってあんまり子供達にもしてなかったから小さい時の頃の話とか、20代とかの話を書き残してみるのも良いかもしれないと思った。

 先日の面会時に言われて思い出したけど、昔バイクに乗ってたなと。普通は忘れないでしょというツッコミはごもっともだと思う。ただ乗らなくなってバイクを手放したのが結婚した頃か結婚前だったから20年ぐらい前になるので完全に忘れてました。

 高校生の頃から、いや中学生の時にはなんとなくバイクへの憧れみたいなものがあったと思う。漫画や映画とかに出てくるバイクはどれも魅力的だった。漫画でいうとペリカンロードという作品が好きだった。映画でならトップガンのGPZ900Rニンジャだ。通っていた高校はバイクの免許を取る事は原付だろうと禁止だった。なので憧れを持ったまま大人になった。

 ある日突然友達がバイクの免許を取ってツーリングに行こうと言いだした。いろんな事に手をつけようという事だったと思う。要するに趣味を増やして世界を広げようという提案だった。その話に乗る事にした。なにせ憧れはまだ残っていたから。
 車の免許は持っていたので実技メインの教習だったが中型バイクは大きく、取り回しも難しく、簡単に言うと怖かった。
 それでもなんとか免許が取れたので、次は自分のバイクを探す事になるが、実は当てがあった。近所に親しくさせて貰っている先輩がトップガンモデルの400ccニンジャを所持していて、最近は乗ってないと言っていたのだ。譲って下さいと申し出ると二つ返事でOKして貰った。
 バイクなら何でも良い訳ではなく、乗るならニンジャと決めていたから夢が叶ったと嬉しかった。
 
 バイクを手に入れてからしばらくは慣れる為もあったが、どこへ行くにもバイクで移動していたと思う。何の用事もないのに走ったりも。もう大人だったからスピードを出す怖さは知っていたから常識的な運転をしていたと思う。何より転倒したく無かったのは怖さより、修理代やら諸々の事が頭の中にしっかりあったからだ。

 友達とツーリングにも数回出かける事も出来たし、お客さんにバイクに乗っている女の子もいたので、そのグループともツーリングに行ったりして、確かに世界は少し広がった。
 
 愛車に跨って風を切って走るあの感覚は他では味わえないものだったと思い返している。

 あの時誘ってくれた友人に初めて言うよ。
 免許取ろうと誘ってくれてありがとね。

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