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1917 命をかけた伝令(2019)

久しぶりの映画紹介です。紹介するのは誰もが知ってる有名な作品ばかりなんで紹介する意味があるのかはわかりませんが、この作品を観てこんな事思ってたんだと家族とかに伝える意味はあるのかなと思っている。

 今回Netflixで観たのは『1917 命をかけた伝令』です。この作品を初めて知ったのは朝のワイドショーで撮影方法の斬新さを伝えるトピックで見た時だと思う。その時は撮影方法で何か変わるのかなぐらいの感想だったが、面白い試みだなと興味が湧いたのを覚えている。
 ただ観てみようと今まで思わなかったのは戦争映画だしなぁだった。戦争映画は特段嫌いという訳ではないし、有名なやつは観てるはずだけど、観たら疲れそうな気がするのかもしれない。
 だが先日観た『ジャンゴ』を西部劇だというだけで避けていた事や、Netflixでの公開終了が9月4日と迫っていた事が背中を押してくれて観てみる事にした。

 始まって数分でカメラワークというか撮影方法に驚かされる。歩いていく主人公達をカメラが後ろから、時に前に回り込んで前から撮影していくが、ずっとカメラが途切れない。ワンカットがどこまでも、どこまでも続くので、1発撮りの為に台詞から動きまで全部頭に入れてから撮ってんの?とか、メイキング映像とかあったら観たいなとかの映画とは関係ない事ばかりが頭の中で働いて、最初の数十分は肝心の映画に集中できなかった。

 ただストーリーは簡単過ぎる程簡単で、敵が罠を仕掛けてるので攻撃中止を伝えに行けば任務完了という話だ。

 カメラがずっと主人公を追って撮影しているのと、カットが切り替わらないせいで、リアルタイムで話が進む感覚が斬新だし、ずっと自分が横にいるような気にもなる。臨場感を味わえる事だけでも観る価値がある映画だと思った。
 撮影方法とカメラワークと命をかけた伝令というテーマとストーリーが合わさった事で印象深い映画になったんだと思うし、もし普通の撮り方をしていたら、どこにでも転がっていそうな作品になったと思う。

 観終わってから、絶対何かしらの賞は取れてるだろうと調べたら第92回アカデミー賞において、撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3冠を獲得してました。どうやって撮影したのかも少し検索してみたら、実はワンカットに見えるように絶妙にカット同士を繋いでいたワンカット風だったとわかった。むしろ、そっちの方が凄いと思うほど切れ目なんかわからないけど。

 戦争映画ではあるが残酷なシーンは比較的少なく苦手な人でも観れそうだと思う。爽快と言う訳にはいかないが観終わった時に感じるのは、何かしらの達成感かもしれない。

 百聞は一見にしかずを実感できる映画だと思うので、まだ観てなかったら是非観てこの不思議な感覚を感じて欲しいと思った映画です。


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