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一昨日の続きになります。
冒頭の写真を見ていただければ一目瞭然ですが、町中の大きな画面にコマーシャルフィルムやニュース、天気予報、時間などの情報が流れて、その近所の人達に伝える装置、ですかね。

簡単に言えば「PCの大きなモニター」なので、PCで表示できるものは大体何でも表示しちゃうぞ、という感じです。DOT数により制限はあるものの、基本的には大きければ大きいほど、多くの情報を掲載できます。

DOT数を決めるのは、基本パネルの大きさもさることながら、各LED同士の間隔によるところも重要です。「ドットピッチ」と言います。
ドットピッチはそのパネルの用途にもよりますが、数字が小さければ小さいほど“高精細”と言えるでしょう。

私が最初に関わった5年ほど前のデジタルサイネージは、各LEDの間隔が25mmと非常に広かったのですが、現在(2021年2月)は5mm程度が標準的なものとなってますね(大型パネルの場合)。もちろんもっと細かいものもあるのですが、歩留まりとか価格とかを考えるとこのあたりが“お買得”な価格帯となります。

ただし、パネル自体の価格帯は保証や耐久性・メンテナンス性などの要素をどう考えるかにもよるので、サポートのしっかりした日本の業者さん経由で購入した場合は多少事情が変わるかもしれません。私が経験したのは「中国からの直輸入」ルートなので、メンテナンス等の運用費はある意味“自己責任の運任せ”となりますねw。

このあたりがこのビジネスの肝となりそうですが、要は壊れるところはほとんど決まっているので、その部分のメンテナンスがしっかりできる構造であればあまり大きな問題ではない、と言えると思います。
つまり、設置場所がビルの屋上等の高所、しかも簡単にはアクセスができない場所である場合は、やはり耐久性やメンテナンス性を重視すべきですが、室内においてあったりすぐに裏側にアクセスできる環境であれば、多少部品に信頼性がなくてもまあ何とかなると思っていても大丈夫です。スペアパーツさえしっかり用意しておけば、対応は割と簡単です。

それはなぜか?
デジタルサイネージ用のパネルは、大体50~60cm角となっているものが多いのですが、よく見るとその中が更に9分割(縦3個・横3個)されており、その小分けのパネル毎に交換することができます。
また、大きな単位パネル毎に電源とコントローラーが付いているので、電源が壊れた場合はその部品を交換することで修理ができます。

つまり、DOT単位で消えてしまった場合は小分けのパネルを、大きな括りのパネル単位で映らなくなった場合は電源を、映るけれど表示がオカシくなった場合はコントローラーを、という形でトラブルの切り分けが出来ます。

っというわけで、今日は「デジタルサイネージの中身?」というタイトルでエントリーしてみましたが、ちょっとわかりにくかったかもしれません。
何故ならデジタルサイネージの構造などを文章で表現するのが、難しかったからです(*^^*)。
一口に「デジタルサイネージ」と言っても用途や設置場所、目的などにより実にいろいろな種類と可能性があります。今回私がご説明したのは、主に屋外用途の大型ビジョンについてです。
駅ナカや市役所の待合室にあるような「液晶テレビ」式のものとは、全然違う世界の話しです。

今回は「構造編」とでも言う内容でしたが、そのうち「コンテンツ編」「営業編」などの話しもしていきたいものです。
ではまた!

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