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新しい自分と向き合うとは。


2024年5月9日
NHKスペシャル再放送
サカナクション 山口一郎 
「うつ病と生きる」

リアルタイムで観れず、再放送で観る。
番組が終わり、書かずにはいられなかった。

「私の病名はうつ病です。」
多分、みんなが持っていて、何かの拍子で決壊する。(一郎さんがこのようなニュアンスで言ってた)

一緒にするにはおこがましいけれど、私も、うつ病の一人だった。

発症のきっかけは人それぞれ、それに気付かず日々張り詰めて生活する。
夜メンタルが壊れ、朝動けなくなる。
全く症状が私と一緒だった。

私の初期の症状は、
相方の体調不良、
普段出来た日常の事、
仕事の段取りが組めない苛立ち、収入面がカツカツになる。
全ての問題が一度にきた時だった。
最初の発症は13〜14年前になる。

もう限界だと、通院する。
通院すらその日に行けるか分からない状態だった。
それでも仕事には出勤した。

そんな自分を認めたくなく、
主治医に嘘をつく。
最初と次の主治医はとても優秀だった。
症状は一旦落ち着く。

しかし、優秀な主治医でも、
波は突然襲ってきた。
ある日突然
「朝が来なくていい。このまま消えたい。とにかくこのまま起きなくていい。」

病状が悪化。

2度の睡眠薬大量服用。
入院にはならなかったものの
タイミング悪く、主治医が異動になった。
2度目の主治医には謝りたい。
もしかしたら私のせいでは?と
責めた。

次の主治医が酷く、
「あなたは何をしたいの?何を言いたいの?」と言われ、転院する。

転院先も、薬剤師さんが確認を取るほど処方がハチャメチャだった。
転院先でも、偽りの自分を見せた。段々、偽りの自分を出す事が正しいと思い始め、更に悪化する。

本当の自分はどこにいる?


鎮まった波はまた襲いかかった。
連日、休みが続くと、会社から連絡が入った。

上司が親身になり、傷病手当を受けながら、体調が治りそうな時を待って復活しようとアドバイスをしてくれたのに、頑なに働かないとと更に自分を追い込んだ。

病院で診断書を書いてもらい、約2ヶ月間休職する。

正直たった2ヶ月で体調が元に戻るのは無理。
しかし、働かないと生きていけないいう気持ちが、自分を煽る。

一郎さんが言っていた揺りもどしだ。

一郎さんが言っていた
「好きなものから先に興味が湧かなくなる」
全くその通りで
大好きな音楽が聴けなくなってしまった。
部屋からトイレに行くのすら、タイミングを見ないと起きられない。
お風呂も5日ぐらい入らなくても平気になり、
一日いっぱいほぼ寝てばかりの日々だった。

結果、波があり、出勤できた日は月7日ぐらいしかなかった。
数カ月後…退職をした。

無職になり、体調が安定し始めると求職活動を始めた。
そこから少しずつ良くなっていく。
状態が良くなりそうな時聴いてた曲。
くるり「ワールズ・エンド・スーパーノヴァ」

「絶望の果てに希望をみつけたろう。同じ望みならここでかなえよう。僕はここにいる。心は消さない。」
この歌詞に何度も救われた。


話は戻り、
ドキュメンタリー番組で
一郎さんは
「自分だけ変わらない」と言っていた。
私も同じ気持ちだ。
一人取り残された気持ちになる。
変われないもどかしさと悔しさは誰にも分からない。
こんな自分でも自分を背負っていくしかない。

過去には戻れないし、
今の自分は、新しい自分として向きあっていくしかない。

「うつ病と生きる」
このドキュメンタリーに少し救われた。
いや、かなり救われた。
私はもう断薬をし、通院もしていないけれど、
またいつ、何かの拍子に
波がやってくるかは分からない。
みんな自分のすぐ身近にあるのだと気づいて欲しい。
簡単に
こういう病気は駄目だとか
決めつける人達にも観てもらいたい。

サカナクションといえば、
「目が明く藍色」
この曲にインスピレーションを受け、
アカウント名もそこから取っている。

駄目な時も
良い時も
辛くても
全てを受け入れて
歩かねば。

#うつ病
#サカナクション
#山口一郎
#くるり

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