いっしゅうかん

一週間前の今頃はいたいいたい痛いって言ってのたうちまわっていたのだわ‥‥
そして間も無く、面識もないおんなのこの目の前にて両脚を開かされて、
そして楳図調にギュルギュルグチャグチャドヴァー って出てきた物体。

そして直前まで私の内臓だったものが10分後には当然の権利だという態度で私の胸のうえを餌を探して嗅覚だけで這いまわる。
廃棄前に冷凍庫へ連れていかれる、寿命280日って定められている私の臓器。の死体。
そういう臓器の死体を山葵醤油で生食する人たち。
麻酔無しで脚の間に入り込んで筋肉を裂く鋏。

入れ代わり立ち代わりに次々私の性的部分だけ触りに来るピンクの服着た女の人達。とその事務的表情。
朝起きたら何故か床に点々とある血痕。
産婦人科病棟に無自覚に車椅子で入り込み即座に排斥されるお爺さん。

数リットルの容積に膨張した内臓が何日かで親指大にまで収縮する様。
その収縮が悪くて私の内臓に処置の為に奥まで入り込んで中身を掻き出す手動ドリル。

余所の潰れそうな産科へ医療器材を盗みに行った可愛い顔したナースちゃん達。


っていう無関係な人には不可触なザグロテスク・ワールド‥

2006

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