【振り返り】2020年、静岡県青物釣行の振り返り。

みなさん、初めまして。私は青物メインで狙い、ショアからのプラッギングゲームなどをしています。個人的な性癖によりプラグばかりで、バイブレーションやジグをあまり使いません。この度は昨年の1年間を振り返った総まとめとして記録を残しておきたいと思います。この振り返り記事から色んなネタや検証などを引っ張ってきて、細かい記事も書いていきたいと思います。早速、昨年の釣行と気付きを振り返りたいと思います。

激渋の伊豆を気合で乗り切る夏。

8月は例年の如く、伊豆半島へ。昨年は神子元島での釣行を目的に、あわよくば地磯にも釣行というプラン。2020年は例年より水温が+2度ほど高く、船長からは「日が昇るタイミングまでに釣れなければ厳しいだろう」とのこと。この夏のシーズンに2回、神子元島へ渡ったが結局ボウズを食らって終了。ルアーマンの釣果は、船長の言う通り、日が昇る前にカンパチ4,5kgを1匹キャッチできるたかどうか、といったところだった。

ただ、チャンスは多かった神子元島。

結果としてボウズだったものの、実際にはミノー・シンペンでヒラマサのチェイスが2回。ダイビングペンシルで1回、トップでミスバイトがあった。同伴した友人も同様にヒラマサのチェイスと、一瞬だけ掛けたたがバラシとチャンスは多かったのです。敗因はと言うと・・今振り返っても詳細に状況を記録していなかったので正確な仮説は立てられないですが、明らかにルアー含めてタックルが大味すぎたこと。とにかく19〜20cm級のプラグばかりでもう少し当日の環境に合わせた選択ができるように準備すべきでした。GTでも狙うのかというヘビータックル(とにかくNEWタックルを試したいという欲にまみれた)。その後は伊豆の地磯でポイント開拓をしながらショゴを釣ったり、いや、大半は山登りだったり、海水浴だったり・・。

ローカルアングラーとして。

こんな夏を経験しながら、一気にライトタックルを揃え始めまして、地元の遠州灘に通い詰めてみました。もちろん数多くの魚をかけて練習することや状況と合わせて釣果を深堀りしてみることが目的ですが、もう少しライトなタックルセッティングで繊細な釣りを展開するための慣らしとして地元エリアに通いました。そして、これが意外と大きな情報をたくさんもたらしてくれました。

地元で秋の青物狙い、マイクロベイトパターン。

10月後半・11月は、そろそろ例年のことを考えると青物が回ってくるはず。ショアからキャストして届く範囲で目立ったベイトがいなかったので、回遊ルートで待ち構えるスタイルでの釣行です。マイクロベイトの時は、朝イチの1発目の回遊のタイミングでポッパー入れておくと必ず出ます。特にシルエットが小さいポッパーであればあるほど、反応が良いです。空が明るくなってきて「そろそろかな」という時間でロックポップ90Fやポップクイーン105Fでポッピングさせていると水面割って出るので、青物が回ってきたことが確認できます。ここで面白いのが、ミスバイトしてもガンガンチェイスして食ってきます。なので、ミスバイトした時はポッピングさせる時、プラグの移動距離を短くする&ステイの時間を長くとるとしっかりバイトしてきてヒットします。ダイペンも同様にシルエットが小さい方が良いです。正確には“小さく見える”カラーを使うことが大事です。この秋に検証してみましたが、複数のカラーでダイペンを投げてみて反応の有無を確認してみました。すると、クリア・ホワイト系では反応があるものの、シルバー・ブラック系のシルエットがくっきりしたカラーでは全く反応が無かったわけです。いかにプラグの存在感を消せるか、ボカせるかが肝になってくる訳です。そして、実際に釣った魚の胃袋を見てみると空っぽ。この時期釣った魚の胃袋の中を確認すると、しっかりした魚のカタチをしたものを捕食している形跡が見当たりませんでした。水面の飛沫がマイクロベイトに見えて食ってくる。トップはなんとなく、これらの理由で釣れる要因として納得感があります。一方でミノーに関してはどうでしょう。水中でよりクッキリとシルエットが確認できるミノーでもよく釣れていました。ただ、1つ共通して言えることは“しっかりと口でミノー(フック)を咥えていない”ということです。スレが非常に多かったわけです。つまり、ほぼほぼリアクションバイトでアタックしてきて口元や頭付近にフックがかかるケースだったのだと思います。だいたい釣りあげたあと、自然とルアーがフックアウトすることが多いほど食いが浅い。その昔、初めて中型青物を釣った時もたまたまマイクロベイトパターンでクリア系のプラグだったので、ジンクス的に信じていましたが、同伴した知人との反応の差を見ても一目瞭然でした。ただ、アジや、特にカマスはエリア一帯に入っていたので、このパターンの限りではなかったですが、おおよそこの秋のパターンには対応できたと思える良いシーズンでした。

地元で冬の青物狙い、イワシベイトパターン。

12月に入り例年の如く西風が吹き荒れてきました。いよいよ年末の空気が漂う中、ちょうどクリスマスと同時にマイワシ・カタクチが回遊し初めてきました。こうなると面白いくらいにガラっとパターンが変わりました。イワシは偉大です。イワシに着いた魚は狂うと言われますが、本当に荒食いです。ミノーを通せばワラサがハーモニカ食いでバコンとヒットしたり、シルエットのハッキリしたダイペンでドカンと出たり、活性の高い時はいわゆる何投げても食ってしまうような状況になってきました。ただ、トップの反応は秋のパターンとは異なり、追って食ってこない。一発出た時にフッキングしなければ、もう追っては食ってきません。ただボイルが大きい。秋に出たサイズとは一回り・二回り違います。また、反応するトップのカラーにも違いがあり、クリア系よりもシルバー系などアピール力の強い、シルエットがくっきりしたタイプの方でないと反応しない。かつ、捕食のためにボイルしていることが前提で、そうでないタイミングでダイブさせても反応してきません。そして、この時期はブリ族だけでなく良型のサワラが回ってきます。だいたい朝イチは表層を一通りミノーでサーチした後、少しレンジが入るミノーで探り、日が昇ってからはトップを一通り投げ倒す。他のエリアでもそうかも知れませんが、地元のエリアではだいたい暗いうちにサワラが一瞬だけ回ってきて、それに続くようにブリ族が入ってきます。パイロットルアーとして表層系を入れ、海面をフラフラさせておくとサワラ→ブリ族のキャッチができるので効率的に釣果を出していくことができるという考え方でやっています。この一発目のパイロットルアーでレンジ入れてしまうと、だいたいブリ属がかかるのと、この時期はかなり食いが良いので、ルアーを外すのに時間がかかり手返しが悪くなります。そして、イワシベイトのブリ属はパワーが違う。貫通ワイヤーでないミノーで何度フックアイを曲げられてバラシたことか・・。イワシは偉大ですが、ただアングラーが不利になることも多いということがこの時期の学びになりました。フィッシュイーターがベイトを追いかけて、いつもの回遊ルートに入ってこないケースが多くありました。いつもの風・いつもの時間・いつもの場所で、本来であれば青物が回ってくるのに、誰一人釣れず空振りで終わる。なので、回遊を待つというより、前日にベイトの入り具合を見て、ポイントを決める方が釣果に繋がりやすかったり・・。だいたい、ベイトが入って3日〜1週間くらい経つと情報が回り初めて人でごった返します。ただ、経験したことがある人も多いと思いますが、だいたいこの”情報が回る頃”にはベイトが抜けてガラッと状況が変わりますね。と言うのも、ちょうどベイトが一斉に抜け始めたタイミングで爆釣だったため、情報が流通したのですが、その次の日はベイトはもういませんからね・・。釣りは情報戦ですが、やはり自分の足で、目で収集するのが一番です。

寒波到来。青物はどこへ。

そしていよいよ年末、大晦日。このタイミングで大きな寒波が到来しました。前日の気温11度から2度へ。マズメの待ち時間がたまらなく辛い。この寒波が来て以来、5日連続のボウズが続き、改めて自然の厳しさを突きつけられたのでした。こうもなってくると明日も釣れないだろうなと分かっていながらも、釣れないことを確認しに行く日々の繰り返し。釣れない日に行って、情報収集することって意外と多くの発見が得られます。例年では、2月中旬に青物はオフシーズンに入ります。そして、1月中は寒波の第二弾により厳しい状況が続きそう。このままオフシーズン突入か、少ないチャンスをモノにできるか・・。

また、次回も宜しくお願い致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?