金融SEを目指そうとしている人へ

または転職して金融SEになろうとしている方へ
貴方のやりがいの源泉が、他人からの感謝や世の中を良くしていく感覚にあるのであれば、
金融SEになることはあまりオススメできません。
(よっぽど先進的なシステムを作る場合は除いて)

何故なら大抵の金融システムというものは動いて当たり前であって、それでサービスが継続されることに感謝をしている人なんて殆どいないからです。新機能の追加ですら喜ばれた所を見たことがありません。
もちろん自分もいちいち感謝なんてしていません。
使えて当たり前だからです。

逆に何か問題があったときは、エンドユーザー、客、上司からはフルボッコで、問題を鎮火するために部下や協力会社はフル活用して、メンバーがボロボロになっていくのを、自分も戦いつつ見ていなければなりません。なるべく丁寧に、かつフォローをしながら接していますが、それでも何か抱えてしまってもおかしくない量のタスクを渡さざるを得ないときがあります。

そこまでやって何が良いのかというと、同年代のSEから見て少し多い給料が貰えるぐらいです。前述の通り、誰にも感謝されずに精神を削ってやる場面があっても大丈夫なのか、十分に考えてから来たほうが良い気がします。私も、メンタルの削れ方からして割に合わないなと考える時があります。それなりの規模の企業であれば部署によって給料が違うとかもあまりなく、本人のランク付けで決まることがほぼほぼだと思います。もっとゆるくて楽しい開発のできる業界なんて、いくらでもあります。

そういった構造があるので、最終的なやりがいは、数字、つまりお給料に帰結していきます。

今の自分は、逆にそれ以外の指標を見失ってしまっています。

やりがいなんて自分で見つけるものだとか、裁量が多くて色々動かせることに楽しみを感じろとか、色々ツッコミどころはあると思いますが、こういった裏方的な仕事は、バランスが狂っているような気がしてなりません。

もっと、楽しんで仕事をするか、楽しくないので最短で終わらせて自分の人生を充実させることで対応させるか、その岐路に立っているのかな、と 
他の業界(小売系EC)にいるときは、少なくともこんな事を考えませんでした。ひたすらクリエイティブだった気がする。
やっぱそっちのほうが合ってるのかな。

脱線して自分語りになってきちゃいましたが、
こういう悩みにぶつかる人は絶対いると思います。
それでも、少し多めの給料や単金を貰ったほうが幸せなのであれば、どうぞいらしてください。
根性か、頭の回転か、人当たりが良いか、
どれか持っていれば、生き延びることが出来ると思います。

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