「鏡の道」
白い花崗岩だろうか
部屋いっぱいに小石が敷き詰められて
真ん中にまっすぐの鏡の道
その両脇に大きな自然石がふたつ
鏡の道の上を歩くひとがいた
そこにはうつし出されている
ありのままの自分自身が
そこをまっすぐまっすぐ歩いていく
ここは見晴らしがよく
余計なものはなにもない
ひときわ目立つ両脇の自然石は
瓜二つの鏡写し
彼岸と此岸のようにもみえた
キラキラひかる鏡の川をはさんで
向かい合わせた自然石
時は止まってるかのよう
ようやく対峙できた
そんな声が聞こえてくる
ここはとてもいい
ずっといたい場所
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