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「無重力でザクロを食す」

ジェットコースターのような時を

世界に合わせて

合されて

通り過ぎる

 

加速の先には

止まりそうで

止まらない

あのふわりとした


ジェットコースターのてっぺんを

まわる瞬間の

重力がほら

なくなるような時


うしろに

加速の軌跡

そしてまえに

加速の約束

柘榴


ザクロがひとつ

ふわりと浮いた

手に取り

一粒ずつ口もとへ


今がそう

ザクロを食べたら

ひえひえで

震えちゃうけど


でもこんなときじゃなきゃ

食べる気にならない

ザクロジュースなんてイヤ

あんな流し入れてしまうものは


無重力の今だけ

粒ひとつひとつ味わう

ゆっくりの時でなければ

美味しくないから

ザクロの陶器




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