「昔へもどる」

町が変わってきた
畑がひろがる風景に
立入禁止の荒れ果てた土地から
駐車場だった土地から
モデルルーム展示の建物から

人々は作りたいんだ　
野菜を
はぐくみたいんだ
育てる喜びを　
非効率であろうと金がかかろうと

それは本来のひとのくらしのイチブ
田舎のおばあちゃんは毎日
自給自足のちいさな畑で
朝早く出かけて
野菜を育ててた

なんで一緒に行かなかったかな
今頃興味でてきちゃったよ
土、虫、野菜に触れ合うくらし
たぶんDNAレベルで必要なことなんだ
ひとは食べて生きなければならないのだから

野菜を作りたい思いがフツフツ
作れる環境もポツポツ
これってやるしかないかな？
かなりお金はかかるけど
時間には変えられないから

わたしはもどりたい　
記憶を取り戻すために
本来のわたしのすがたを知りたい
望みや願いは
そうやってあらわれてくるから