見出し画像

読書ログ02「数値化の鬼」

読書感想文その2は、安藤広大さん著「数値化の鬼」です。
前回の「リーダーの仮面」がめちゃくちゃ面白かったので、同じ著者さんの本を続けて読みました。個人的には前回よりも自身の課題意識のド真ん中にぶっ刺さりました。

◆before
数値化、数字で考えるということに苦手意識がある。(数字アレルギーといっても過言ではない)本の帯にあった「いったん、数字に強くなれ。」のいったん、が気になって読み始める。

◆after
数値化することが苦手、というのは「文系脳だから」「数学が苦手だから」だと無意識に思いこんでいたが、そうではなく、"数値化して物事を考える"というPDCAプロセスができていない、ということだった。そしてその理由には「失敗から目を背ける」という自分への甘さがあるのだと気づかされた。

◆面白かったポイント

数値化ができる人は「失敗」が当たり前になる。
数値化とはPDCAを回すことである。数値化をしなければ目標を立ててこともできないし、結果もでない。結果を分析して次につなげることもできない。数値化ができる人は、目標を立てて、行動し、結果が出る。この「結果が出る」というのは成功だけでなく失敗も多く生む。むしろ失敗を受け入れて、分析して次につなげることが数値化の醍醐味である。

自分に甘い人は失敗を失敗として認められない。行動量のノルマをクリアできなかったときに「まぁがんばった」というような曖昧な評価をして、失敗を認めない。そうすると分析⇒行動(PDCAのCAの部分)に進まない。だから改善もしない。

本書のこの部分がまさに図星で、読んでいてイタタタタ….となりました。

◆読み終えた後の深堀
失敗を認められない、というのは、自分の行動すべての根底にあって成長を阻害する要因になっているなぁと思いました。私はいつもある程度の領域までは習得が早いのですが、壁に突き当たるタイミングがあり、そこからその壁を突破できずにいました。イマイチ伸び悩む人という感じでしょうか。考えるに、ある程度までは教科書通りにすればよいのですが、それ以上の領域に行くためには自分なりにトライ&エラーを繰り返す必要があるのだと思います。私はいつも「ある程度まではできる」という地位が崩れるのが怖くて、エラーを恐れ、トライせず、悪循環に陥ってしまっているのかもしれないです。

以上!
数値化、というテーマから一歩踏み込んで「失敗を認める」ことを習慣にしよう!と深い自省ができた一冊でした。あと、『数値化の鬼』というフレーズがいいですよね。本文中にも、”これは「数値化の鬼」です” ”こういうのは「数値化の鬼」ではないです”という表現が使われていて、ついつい真似したくなります。「私も数値化の鬼なので~」みたいに…(感化されすぎw) 

この記事が参加している募集

読書感想文