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【読書感想メモ】絵本『もりのゆうびんきょく』5歳~7歳対象

作 舟崎靖子、絵 舟崎克彦

1977発行、私が買ったのは78年第3刷です。
子どもの頃のとてもお気に入りの絵本の一つです。

もしかしたら、作者と挿絵をご夫婦でされているのかも知れません。今気が付きました(;'∀')。そういう共同作業憧れてしまいます。もちろん、はたから見たら素敵に見えても、もしかしたら一緒に仕事をするのは他人には分からない苦労があるかもしれないので、あくまで素人の想像ですが。

【あらすじ】
郵便局をしている「はりねずみさん」が、配達の途中でランチに自作のサンドイッチを食べた際、はさまっていた手紙を一通食べてしまった。

残った紙切れから分かるのは、差出人に「や」の頭文字がついていること。

「や」の頭文字がつく知り合いをかたっぱしからたずね、もう一度手紙を書いてもらおうと試みる。しかし、該当者なし。

自分の知る以外の「や」の付く動物がいるかもしれないと、顔の広い「りす」さんをたずねる。すると、差出人は「やせっぽちのりす」さんで、宛先は「ふとっちょのはりねずみ(自分)」だった。内容は手作りお菓子でお茶をふるまいたいとの招待状で、時間通りに到着し、幸せな時間を過ごした。帰ってお礼状を書いた。

ちゃんと起承転結があり、推理要素があって、とても面白く読めます。
また、挿絵もとても可愛くて、子ども心にもわくわくしました。

印象に残っているのは、手紙の文字が手書きのような字体で、読んでいてとても楽しいこと。サンドイッチが食べたくなったこと。

伝わってくるモラルとしては、郵便局のお仕事の様子と心構え、ミスしたらちゃんとリカバろうと試みることの大切さ、人付き合いの際の招待(状)とお礼(状)の大切さ、などです。

現在も販売されているロングセラーです💕

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