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今の状況下でおすすめしたい代替車種
2023年12月20日、
多くの人々に衝撃を与える
大規模な不正が発覚した。
発端
ダイハツは4月28日、海外市場向け車両の側面衝突試験の認証申請における不正行為を公表した。これを受けて、第三者委員会が設置された。その後5月19日に、ダイハツ『ロッキーHEV』とトヨタ『ライズHEV』のポール側面衝突試験の認証手続における不正行為も公表された。
第三者委員会は、ダイハツからの依頼を受け、これらの不正行為の事実関係の確認と、類似案件の把握を目的とした調査を実施した。その結果、不正行為は合計174個に上り、一番古いもので 1989年の不正行為が認められる。全体的には、2014年以降の期間で不正行為の件数が増加していることが確認された。
不正行為が発生した原因として、過度にタイトな開発スケジュールや管理職の関与の不足、法規の不十分な理解などが挙げられた。また、管理職や経営幹部が現場の実情を把握できなかった原因として、レポーティングラインの機能不全や内部通報制度の運用問題、開発・認証プロセスのモニタリングの問題が指摘された。
今までリコール隠しや燃費関連、
完成検査に関わる不適切な行為などの
不正を実施してその代償を背負った
自動車メーカーを幾つか見てきたが、
34年という長きに渡る期間で
大規模な不正が実施されていて
初めてこの事実を知った時に私も驚いた。
現時点で174個の不正行為が発覚したが、
それは第三者委員会が
その時に調査したものに限った結果であり、
実際には多くの不正が存在した
可能性を秘めているため
ダイハツ工業として更なる悪化が予測される。
この影響で
国内外の全車種を出荷停止する事や
不正が発覚した対象車種の中古車市場の高騰、
そして何より信頼を消失した事によって
多くの人々が乗り換え先の車両を失った。
その状況下において
主に軽自動車と
総排気量1,000cc以下の小型車を主力とする
ダイハツの代替車種として何が適切か、
2つのジャンルで自分が誰かに対して
おすすめするならば
どの車両を選びたいか考えてみた。
そして、
絞ることができたため、
書いていく。
おすすめしたい軽自動車
私がおすすめしたい軽自動車は
2代目のホンダ N-WGNである。
特筆すべき点は、
新車で販売されている
軽自動車には搭載されていない
機能が搭載されている事と
衝突・予防安全性能が充実している事である。
まず、
前者に関しては、
この車両にはどんな体格の人でも
手を伸ばしたちょうどいい位置に
ハンドルがくるように前後と上下に
位置を調節する事が可能な
チルトステアリング&テレスコピックが
搭載されている。
![](https://assets.st-note.com/img/1703233336486-Ac35adaggW.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1703234214968-ENXivcR6KC.png?width=1200)
チルトステアリングとは
ステアリングホイールの角度(高さ)を、
テレスコピックとは
ステアリングホイールの前後の位置を
調整できる機能の事である。
![](https://assets.st-note.com/img/1703234068265-KzkMSPQQFo.png?width=1200)
この機能を搭載する普通車は多く存在するが、
過去に生産していた車両を含めても
それを搭載していた軽自動車では
この車両と初代のダイハツ コペンの
2台しか存在しない。
では、
何故そのような機能が
新車で販売されている軽自動車に
搭載されていないのか?
それは、コストが掛かるからである。
チルトステアリングのみを搭載する場合、
ハンドルの角度を最も上げた状態と
下げた状態の調整範囲内で
衝突安全性の証明に欠かせない
クラッシュテストを実施する必要がある。
だが、
そこにテレスコピックを掛け合わせた場合、
ハンドルを最も前に出した状態と
後ろに戻した状態で調整範囲が拡大され、
四方向に移動する事を想定した上で
クラッシュテストを実施する事が求められる。
これを実現させるための
技術と費用を考慮すると
チルトステアリング&テレスコピックを
軽自動車に搭載する事は物凄く贅沢だと言える。
![](https://assets.st-note.com/img/1703234606501-APHuD2JSsv.png?width=1200)
右側が投稿時の上級グレードの新車価格
この機能は廉価グレードから上級グレードまで
全てのものに搭載されているため、
そのような側面においても
多くの人々の体に適合しやすい
車作りが施されていると感じた。
そして、
後者に関しては、
平成25年度に発売された初代のN-WGNが
販売台数の多い市販車を対象に実施する
新・安全性能総合評価〈JNCAP〉で
最高の評価であるファイブスター賞を
軽自動車として初受賞した。
![](https://assets.st-note.com/img/1703235113030-KoGlsanxD5.png?width=1200)
さらに、
その結果が評価されて
軽部門において大賞と合わせて
ダブルで受賞した。
![](https://assets.st-note.com/img/1703235238566-WdItp0ZQxw.png?width=1200)
その初代の経験を積んで開発されて
2019年に発売された2代目のN-WGNは
自動ブレーキも追加された影響で
さらに安全性が向上しており、
評価の基準が変わっていても
ファイブスター賞を受賞した。
2.2点の点差ができると
— アロマロス (@aromaro7) June 13, 2020
こんな感じになる。 pic.twitter.com/NG5DtARWLl
尚且つ
同年3月に発売されて
ファイブスター賞を受賞した
2代目の日産 デイズと衝突安全性で
大きな違いを証明した。
予防安全性に関しては
2022年に発表された
後期モデルから追加された機能であり、
ディーラーオプションにはなるが
急アクセル抑制機能を取り上げたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1703235642559-Q9mw3AK5SB.png?width=1200)
この機能は
Honda⾞として初めて採⽤されたものであり、
ブレーキとアクセルの踏み間違いに備えた機能を
障害物がない場合も
踏み間違いによる急発進と急加速を
抑制して⾳と表⽰で警告するという
仕組みになっている。
これに関しては
言葉と画像だけでは伝わりにくいため、
実際にその機能を発動した動画を交えて
見ていただけると有り難い。
この2代目N-WGNを購入するならば
新車でも中古車でもおすすめできる。
後者を選択する場合は
タイヤの状態や車検が切れる時期など
多々ある気を付けるべき事に加えて
個人的に
この2代目N-WGNならではの
気を付けていただきたい事がある。
それは
「2019年式の車両は避けること」である。
何故ならば
2019年の12月頃に
このようなリコールが発生したからだ。
2023年の段階で
そのリコールによって発生した事故は無いが、
2020年式以降の車両を選択すれば
リスクを回避する事は可能だろう。
ちなみに
2020年式以降のN-WGNの中古車価格は
最も安い支払総額だと
このようになっている
ターボだけに絞ると最低でも
100万円以上の支払総額になる。
NAも含めれば100万円以下、
雹害や過走行車など
いわくつきの状態を許容できるならば
さらに安い価格で購入する事が可能になるが、
あまりおすすめはしない。
だが、
発売から5年目に突入して
当時の販売価格よりも価格が下がっているため
先述した特筆すべき点を踏まえると
なかなかの穴場だと考えている。
予算に余裕があって
新車を購入する事が可能な場合は
是非ともディーラーオプションにはなるが
急アクセル抑制機能の装着をおすすめしたい。
これらの特筆すべき点を踏まえて
2代目のホンダ N-WGNは
多くの人々におすすめしたいと思える
要素が詰まった軽自動車であると感じた。
おすすめしたい総排気量1,000cc以下の小型車
私がおすすめしたい
おすすめしたい総排気量1,000cc以下の小型車は
2022年8月から発売された
スズキ クロスビーである。
特筆すべき点を挙げる前に
おすすめする車両になり得なかったものが
2台ほど存在するため
それらを選ばなかった理由について
簡単に書いていく。
1台目は、
2023年12月21日に発表された
ホンダ WR-Vである。
![](https://assets.st-note.com/img/1703285929026-CrudTMrUK2.jpg?width=1200)
その姿が公開された時から
トヨタ ライズとダイハツ ロッキーの
ライバル車種だと注目視されていたが、
WR-Vは全幅が1790mmと
5ナンバーサイズの規定を超えていて
比較対象にならないと判断して選ばなかった。
2台目は、
クロスビーよりも長く販売されている
スズキ イグニスである。
![](https://assets.st-note.com/img/1703286090879-MjfzvUtG6y.png?width=1200)
燃費の良さや価格設定などの面において
魅力的な車両であったが、
予防安全性の面において
他のスズキの車両と比較しても
充実していなかった事から選ばなかった。
![](https://assets.st-note.com/img/1703288676111-sOkPGnwFBs.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1703288716829-lVomoKjRp1.png?width=1200)
では、
ここから話を戻そう。
このスズキ クロスビーの
特筆すべき点は、
実用性に長けた室内空間に仕上がっている事と
見た目に反して走行性能が高い事である。
まず、
前者に関しては、
全高が1705mmになっていて
スライドドアを持つ車両のように
Aピラーが立っており、
尚且つナビとメーターフードの高さが
統一されているため
視界性能の面はかなり優れていると言える。
![](https://assets.st-note.com/img/1703286257648-oHQEbIiQK4.png?width=1200)
また、
全高が1705mmになっている
効果は後席でも発揮されており、
運転席と助手席に物が
存在しないおかげで
簡単に後席へ移動する事ができる。
その他にも後席自体の調整機構が
左右で独立しており、
さらにリクライニング機構の
角度の幅が大きく
前後に165mmほど移動するため
全長3760mmという短さでありながら
快適なポジションの実現が可能である。
![](https://assets.st-note.com/img/1703286451640-XXbxgSkoCI.png?width=1200)
シートアレンジを含めた収納面は
前席の部分だけで
10個の収納スペースを持っており、
特にスズキのほとんどの車両に採用される
助手席シートアンダーボックスは
中のボックスを持ち運べる造形になっている。
さらに、
助手席の座面を上げて背もたれを前に倒せば
トランクから長尺物を搭載する
シートアレンジにも転換できるが、
その画像が公式ホームページに無いため
実際にそれを実現させた動画を
見ていただけると有り難い。
これらの要素を踏まえて
実用性に長けた室内空間に
仕上がっていると感じた。
そして、
後者に関しては、
このスズキ クロスビーには
全グレードで直列3気筒直噴ターボエンジンと
モーターでエンジンをアシストする
マイルドハイブリッドとパドルシフトが
標準装備されている。
![](https://assets.st-note.com/img/1703286853239-HbMfw6rg1z.png?width=1200)
ターボエンジンの影響で
他の同クラスの車両と比較した時の
燃費性能は高くないが、
その代わりに
加速した時のパワーとレスポンス性能は高く、
それを想定しているのか
速度計は時速200kmまで設定されている。
前者で述べた
実用性に長けた室内空間を誇る車両に
この高い走行性能が
搭載されている事を考慮すると
かなり見た目に反しているが、
良いギャップを醸し出していると感じた。
このスズキ クロスビーを購入するならば
新車で購入する事をおすすめしたい。
中古車で購入する事を考えるならば、
一部改良でインパネ中央部に
USB電源ソケット(Type-A・Type-C各1個ずつ)が
追加されて外装デザインが変わった
2022年式をおすすめする事はできる。
だが、
台数が少なくて
ほとんどの個体が新車価格に近いため、
「すぐに欲しい」と思っていないならば
最初から正規ディーラー店にて
全方位モニター用カメラパッケージを装着して
新車で購入する事をおすすめする。
これらの特筆すべき点を踏まえて
スズキ クロスビーは
多くの人々におすすめしたいと思える
要素が詰まった
総排気量1,000cc以下の小型車であると感じた。
まとめ
多くの人々に衝撃を与える
大規模な不正が発覚した事をきっかけに
初めて本腰を入れて
2代目のホンダ N-WGNとスズキ クロスビーに
フォーカスを当ててみたが、
調査の過程の中で魅入られている私が存在した。
書こうと思ったきっかけ自体は
良いものであったと言い難いが、
そのような現象が起こったという事は
2台の車両が持つ潜在的な魅力に気付く
良い機会ではあったと思えた。
![](https://assets.st-note.com/img/1703287291195-jrinkz55kz.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1703287370576-fgjzUaV9zv.png?width=1200)
あのような不正が発覚しても
「それでもダイハツ工業の車両に乗りたい!」
という確固たる意志があるならば
私はそちらの方をおすすめする。
だが、
この記事を通じて
2代目のホンダ N-WGNとスズキ クロスビーに
少しでも関心を持ってくれた読者がいるならば
これ以上の喜びはない。
最後までこの記事を読んでくれた読者に
心から感謝する。
では、また気が向いた時にいつか。
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