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SAMURAISサイクル理論による適所適材経営のススメ@特別招待講師寄稿

【第10回記念特別トーク特別招待講師】
株式会社RP-RP
取締役CMO 伊藤一嘉

はじめに

現在、企業を取り巻く外部環境として、人口減少・少子高齢化・労働人口減少や景気停滞・災害・感染症、IT化・DX化、など環境変化が速く、ますますその変化の激しさが増してきています。その半面、企業の内部環境としては、企業によって大小異なるものの、既存事業縮小による新規事業の必要性、人員不足・人材不足・能力不足、生産性向上の必要性などが叫ばれています。


そして、それらを考慮した上で、現在の経営課題は何でしょうか?それは明確になっているでしょうか?また経営陣で課題の共通認識は図れているでしょうか?


㈱RP-RPでは「適所適材経営」を推奨しており、「経営課題」を「SAMURAISサイクル理論」で解決を図るという取り組みです。自社の現状から問題を把握し、経営における課題を認識することから始まります。多くの「経営課題」と呼ばれるものから根幹に関わる大項目として8つに分類しました。


そして、その経営課題を解決するに当たり、対処するための方法が分からない、経営資源が足りない、苦手意識があってやろうと思っても出来ない、その解決の方法が間違っているなどの企業の問題に対して、SAMURAISサイクル理論を使って「適所適材」に経営課題に取り組むことで、課題解決をより効果的に進めることを可能としています。

「SAMURAISサイクル理論」活用の手順

課題解決をより効果的に進める「SAMURAISサイクル理論」を下記の手順にて活用し解決へ導いていきます。

特に①〜③にあります「経営課題」を「SAMURAISサイクル理論」で解決を図るための「SAMURAISサイクル」をご理解頂けることが1つの鍵となっております。

①経営課題を具体的に明確にする

②該当する経営課題のSAMURAISサイクルを確認し、その課題に対するタイミング・アクションを明確にする

③そのSAMURAISサイクルのタイミング・アクションにおいて、どこがボトルネックかを明確にする

④そのタイミング・アクションに適性のあるメンバーでチームを組む。その際、各種個性診断結果を参考にする

⑤チームメンバーそれぞれの個性や知識・経験・能力も考慮した上で、ボトルネックとなっているタイミング・アクションを中心に役割分担を行う

⑥役職や職種を問わず、チームメンバーへの権限移譲を進めて、課題解決のための役割・行動を明確にし、サイクルを意識しながら実行する

⑦メンバーの強みを活かせる役割を中心に、各種の管理を行い、課題解決の進捗状況をチェックする

経営課題を解決するSAMURAISサイクル理論とは

経営課題がうまく解決しない時、「適所適材」活用がうまくいっていないのではないか、と考えました。

「適所」とは「適切なタイミング」で「適切なアクション」を取ることで、
「適材」とは「適切に実行する人材」です。

つまり、課題解決がうまくいっていないのは、課題解決のためのタイミングとアクションがうまく合っていない時であり、それを適切に実行する人材が合っていない時なのです。言い換えると、課題解決のための適所詰まり(=ボトルネック)をSAMURAISサイクル理論で明らかにして、適材をもって解決しようという取り組みです。


SAMURAISサイクル理論とは、全ての経営課題は『SAMURAIS』の「サイクル」に沿って「適切なタイミングとアクション=適所」を「適切な人=適材」が実行することで課題が解決していくという理論です。

SAMURAISサイクル理論を表現する図式

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SAMURAISサイクルタイミング・アクション

SAMURAISサイクルの7つのタイミングは以下です。

Strategy - 発想
Attention - 注目
Magnification - 拡大
Understanding - 合意
Realization - 実現
Administration - 管理
Improvement - 改良
「Improvement =改良」のタイミングの後、「Strategy=発想」のタイミングに戻ります。「サイクル」と名付けている所以はここにあります。

SAMURAISサイクルの7つのアクションは以下です。

Strategy - (構想や戦略を)考える
Attention - (目的や魅力を)発信する
Magnification - (活気や信頼を)与える
Understanding - (組織や関係者を)調整する
Realization - (段取りや計画を)実行する
Administration - (進捗や実績を)検証する
Improvement - (仕組みや商品を)改善する
アクションもタイミングの場合と同様に「Improvement = (仕組みや商品を)改善する」アクションの後、「Strategy=発想」(構想や戦略を)考えるアクションに戻り、サイクルとして回していきます。

SAMURAISサイクルを利用してその課題のボトルネックを見つけ出します。つまり、「どのタイミングで、どのアクションが進んでいないか」「何で課題解決が止まっていて、何をやるべきか」を見つけるということです。

課題のボトルネックは
・組織全体で考えると
・チームで考えると
・個人で考えると
SAMURAISサイクルのポイントが見えてきます。


このSAMURAISサイクルを使用すると
・課題のボトルネックとなっているタイミングが明確化
・タイミングに対するアクションが明確化
・アクションの取り組みサイクルが明確化

させることができます。


この課題は、企業や事業に限らず、プロジェクトや商品、組織などすべての事柄に当てはまり、応用することができます。貴社の経営課題を明確にして、その課題をSAMURAISサイクルの流れでボトルネックを見つけ、そのアクションを実行することを通して解決を図っていきます。そして、このサイクルを何度も回していくごとにさらにレベルアップを図ることが可能となります。

以上

★以前の伊藤先生の座談会連載はこちら★


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