歴史ある一族経営の老舗企業。
高坂Θです。今回は講談調に書き連ねます。
いつの時代の話でしょうか。とある一族経営の老舗企業。
数多くの分家を従える、本宗家と位置付けられる一家のお話。
その本家の、若き跡取り息子さんには、
姉と妹がそれぞれ一人ずつ居たのでした。
本家の長女として生まれた姉。跡取りの男子とは言え、
弟が姉に逆らえるはずもありません(偏見)。
跡取り息子である弟の周りに、将来の側近にと付けられていた
学友・遊び相手たちをも、さながら家来の如く従えて育ち、
長じて会社に入っても、敬われつつ遠ざけられて。
婚期を逃し独身のまま、見事なお局様になりました。
跡取り息子さんから見て妹の次女。早くから分家すると決まっており、
分家筋から出来の良い人を見繕って、婿養子的に結婚。
会社にはほとんど関わらず、男の子だけでも3人、多くの子宝に恵まれて
専業主婦のように過ごしておりました。
肝心の跡取り息子さん。本家を絶やさないよう、早めに結婚。
周囲の尽力と思惑の交錯する中、若くして社長の座に就きました。
この若社長の下で、当分は安定した企業経営が為されていく・・・
はずだったのですが、彼は急な病に倒れ、治療の甲斐もなく
まだ7歳の忘れ形見の男の子を遺し、亡くなってしまうのでした。
若社長は世を去る直前、我が子の養育と後見を
まだまだ元気であった自分の母親に託します。
一度は固辞した母親でしたが、死の間際にも懇願されては断り切れず、
若社長の忘れ形見の男の子、若社長の母親から見て孫が成人するまで、
という事で周囲の同意を得て、彼女が社長に就任したのでした。
この同意を取りまとめる為に、とある役員が奔走しておりました。
実は亡き若社長の妻、その父親なのですが、若社長夫人であった彼の娘が
以前から精神を病んでいて、療養中であったりもします。
役員たちに経営の実務は任せたものの、社長業でそれなりに忙しい
母親に代わり、忘れ形見の男の子の養育を買って出たのが
故・若社長の姉であった・・・と、思われます。
どんな教育方針だったにせよ、伯母の言う事に逆らえない甥っ子が
出来上がるのは確実だった事でしょう。
時は流れて~
CASTと組織設定
一族経営の老舗企業:天皇家、及び朝廷
若社長:文武天皇
忘れ形見の男の子:首皇子→聖武天皇
若社長の母親:元明天皇
若社長の姉:氷高内親王→元正天皇
若社長の妹:吉備内親王、その婿が長屋王
若社長の妻:宮子、その父親が藤原不比等
で、お送りしました。人間関係として嘘は書いていません。
内情に関しては推測が多いですが。こんな風に置き換えると、
後の時代の展開が想像しやすくなるかも?と、書き連ねました。
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