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柔らかく包み込んで、温かい時間をくれる人

3月中旬。新しい出会いがあった。
高校時代の友人と遊んだ帰り、街中を歩いていたら、急に声をかけられた。
最初は“多分ナンパだよね、これ、早く撒こう”と思って、スマートフォンの画面を見ながら適当に返していた。
でも、その人はこれまで声をかけてきた人とはなにかが違った。会話がたのしかったし、なんとなく質問で返してみたら、ちゃんと丁寧に返してくれた。
初めて顔を上げてその人を見ると、優しそうな顔でこちらを見ていた。
少しだけ、どんな人か知りたいと思ってしまった。


その日は、卒業式の数日前で、その準備に追われていたため、お誘いはお断りして、日を改めた。

改めて会ってからの印象は大人〜、、だった。
スーツだったからっていうのもあったのかな。とても大人で、どこか余裕がありそうで、かっこよく見えた。実際かっこよかった。

6歳も差があるとは思えないほど、会話が弾んで、フウっと一息ついた時間でもなにか会話を、、!なんて考えなくてよかった。
たのしかった。居心地が良い感じがした。


わたしのことを褒めちぎってくれるところには少し驚いた。言われ慣れていないもので、照れた。どう返して良いかわからなくて、ひたすらありがとう、嬉しいを伝えていた。これに関しては、いまだにどうしたらいいかわからない。

わたしの飲み友達ちーちゃんに話すと、なんか進展ありそうだねと言ってくれた。そうかな〜と言いつつ、わたしも少し期待した。

次に会ったのも、彼の方から誘ってくれたから。
わたしの好みとお店の雰囲気を見て、お店を選んでくれた。それが嬉しかったし、そのあとわたしが散歩したいっていうのにも全部付き合ってくれた。
公園でひたすらお話ししたのも、退屈じゃなかったかなと不安にもなったけど、良い時間だった、素敵な時間だったと言ってくれた。


その後は予定が合わず、会えない時間が続いた。
一度は、もういいやとも思った。
でもどこか気になる気持ちがあって、わたしが実習に突入する前に、一度会って、自分の気持ちを確認しておきたかったので、勇気を出してお誘いしてみた。快く受け入れてくれた。
久しぶりに会っても、やっぱり居心地が良く、会話も弾んだ。

この日も、わたしのことを褒めちぎってくれた。
わたしは、寮生活とモデルのみきてぃさんの動画を見て培ってきたあざとさ(何を学んでいるのか、、笑)を全開にして、対抗(?)した。
6歳上のお兄さんにはこれが刺さったようで、勘弁して、と言いたげな様子だった。
このやりとりですら、とっても優しく、温かい時間だった。


会わない間の約1ヶ月半でとっても浮き沈みしていたことを話すと、優しく最後まで聞いてくれて、大変だったんだね、頑張ったねと返してくれた。
来週に迫り来る怒涛のテストフィーバーのことを話したら、頑張れるようにメッセージ送るねと言ってくれた。
出会った場所を歩きながら、この辺り、思い出がいっぱいあるねと言ってくれた。
帰り道、少し寂しいなあなんて思っていたら、顔を覗き込んで、なんか寂しそうな顔してるねって気づいてくれた。
6歳年上なのがいいのか、超長女気質で甘えるのがド下手なわたしでも甘えて良いんだなあと思わせてくれる人。


一緒の時間を過ごしているうちに、気持ちが大きくなって、遂に言ってしまった。
お互いの気持ちを確かめ合って、次はいつ会えるかななんて話をして、解散した。
付き合っているのかは結局のところわからない(やらかし)。

バスが出るまで見送ってくれて、わたしがハートの片割れを作ると、恥ずかしそうににこにこしていたけど、最後は周りに人がいないことを確認して小さく返してくれた。
そういえば、一緒にいる時に、わたしといると20代前半の時に戻ったような感じがしてちょっと照れくさくなる(?)こともあると言ってたなあ、なんて思いながら、バスは出発した。


これからどうなるかわからないけれど、会える時に会って、お互いを尊重していける関係を作っていけたらいいなあと勝手に思っている。
あとは、会えない間も、わたしに対する思いをずっと抱いていてくれたらなあと願っている。


あの日のわたしへ。
高校時代の親友に会うためだとはいえ、可愛く着飾っていてくれてありがとう。
そして、帰り道を間違ってくれてありがとう。
当日は、うわ逆やん!と落ち込んだけれど、素敵な人に出会うための神様からのイタズラだったのかも。

今日のわたしより。

m.

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