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【お料理】ベンガル料理が食べたい② レンズ豆のスープ編

ベンガル料理が食べたい。
ということで、著・シタール奏者石濱匡雄、監修・タブラ奏者ユザーンのレシピ本『ベンガル料理はおいしい』&『ベンガル料理が食べたい』を参考にベンガル料理を作っていくシリーズ第二弾。
今回も駅前にできたスパイス屋さんで材料を買い集めてお料理スタート!!

第一弾はこちら!

レンズ豆のスープ

レシピ本一冊目『ベンガル料理はおいしい』の一番最初に紹介されるメニューがレンズ豆のスープだ。
豆の総称、ひいては豆料理の総称をダール(Dal)と呼ぶのだけど、これらはインドの味噌汁と例えられるほど家庭的でポピュラーな料理らしい。
中でもレンズ豆のスープは材料もシンプル、調理も短時間とあって「とにかく一度作ってみてほしい」とユザーンさんも書いている。
前回マスタードオイルや青唐辛子を手に入れているので、肝心の豆と数種類のスパイスを買い足せば作れそうだ。

完成形はこんな感じ。出典:『ベンガル料理はおいしい』

すごい量の葉っぱと豆

夕方18時にスパイス屋さんに行くと、インド料理らしいスパイスの香りがただよっていた。
バックヤードからは男女の賑やかな声が聞こえていて、どうやらご飯を食べている雰囲気だった。
店先には誰もいない。
不用心に思うのだけど、インドスタンダードなのかもしれない。

まずは今回購入した材料をご覧いただきたい。

左からベイリーフ、パンチフォロン、レンズ豆

多くない???
写真だと分かりにくいのだけど、ベイリーフ250g、パンチフォロン(ミックススパイス)100g、レンズ豆500g。多くない???
完全に業務用の分量である。チコリータもびっくりである。
特にベイリーフは一回の料理に数枚しか使わないので、余裕で百食分はあるはず。
なるべく容量の少ない商品を選んだ上に、ベイリーフに関しては「これ、少ないやつありますかね?」と店員さんに伺ってみたが、なかった。
「あー、ミックスのやつあるカモ。ちょと待ってネ。ないネ。でもこれ安いカラ」とのことで250gを購入。
これで290円。安すぎないか。
GABANのスパイス10g数百円の世界線で生きてきたので感覚がバグる。
14億人以上の人口を擁するインドではスケールメリットが半端ないのだろうか。
ちなみにパンチフォロン100gは200円くらい、レンズ豆500gも450円とすこぶる安い。
これだけ食材を入手してしまったので、本当に味噌汁レベルで作り続けないといけなくなってしまった。

とりあえず全ての材料をZiplocに移して保存してある。

Ziploc Sサイズ4袋に納まったベイリーフ。ガサ入れされたらどうしよう。

レンズ豆のスープを作るよ

ユザーンが書いていたように、調理工程としてはかなりシンプル。
豆を茹で、別途油で炒めたスパイス&葉っぱ&玉ねぎを加えて砂糖、塩で味を整えるだけ。本当に味噌汁くらいの工程で作れてしまうのだ。

レンズ豆200gくらい

まずはレンズ豆を30分くらい水に浸す。ご飯を炊く前の浸水に近い。
ご飯と同じく浸水をしなくてもなんとかなるようで、事実ユザーンはそのまま茹でてしまうようだ。
豆は4〜5人前の分量で100gなのだけど、豆をたくさん消費したいので倍量で作ってみた。味噌汁らしく、ご家庭の塩梅で良しということにする。

その後は豆をゆっくり煮て、自然につぶれるくらいに柔らかくする。
その間に別の鍋でパンチフォロン、ベイリーフをマスタードオイルで熱し、しばらくして薄切りした玉ねぎを炒める。
最後に二つを合体し、青唐辛子を加え、砂糖と塩で味を整えれば完成。
スパイスを熱すると、ご家庭では嗅いだことのない匂いがキッチンを満たす。
これだけで満足できるくらいのインドらしい香りだ。インドに行ったことないけど。

全て合体した鍋

そして完成したのがこちら。
ちなみに器は今年のヤマザキ春のパン祭りの器。今年初めて本気で頑張って、3枚ある。

レンズ豆のスープ in ヤマザキ春のパン祭り

実はターメリックを買い忘れたので本の写真ほどは黄色くないのだけど、レンズ豆とマスタードオイルだけで十分に鮮やかな色味になった。
とろみがあるかと思いきや、意外とさらっとした仕上がり。

お味の方は、若干のインドカレーらしさが顔を覗かせつつ、レンズ豆の甘みと青唐辛子のフレッシュな辛味が爽やかでとても美味だった。
レンズ豆はどことなくとうもろこしの甘みに近いところがある気がする。
カレーらしさの正体はおそらくパンチフォロンだと思う。
これだけでインド料理っぽさが演出できる気がする。
カレーを作るという最終目標に一歩近づいた気がして嬉しい。

次回予告

次回も少ない材料で作れる野菜料理を作ってみたいと思います。
すでに一緒に用意してあるので、すぐできることでしょう。
あとは大量のレンズ豆と、ベイリーフを消費するために別の料理も習得したいところ。賞味期限はなかなかありそうなので、色んなパターンを試してみたいと思う。
次回もデュエルスタンバイ!


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