意地悪な女の子と、藁の話
意地悪なあの子の思い出
最近、中学の同級生のなみちゃん(仮名)と、最近知り合った共通の友人・みっちゃん(仮名)の3人で飲んでいたときに、中学時代に意地悪だった女の子の話になりました。
どの中学にもいますよね(苦笑)なみちゃんと私も、共通の「思い浮かぶ人」がいました。仮にKさんとしましょう。
Kさんは、ひとりでは行動できないけど、複数になると強くなるという、典型的な「中学時代にいそうな意地悪な女の子」でした。
Kさんのターゲットになりやすいのは、おとなしめ・グループ行動をしない(友達少なめ)・何か言われても断りそうにない子で、私はばっちりこれに該当しました(苦笑)。同じクラスだったのは1年生の頃だけでしたが、3年生になってもいきなり家に来たことがありました。私が学校の近くに住んでいたので、訪問しやすかったんでしょうかね。
Kさんと藁の話
3年生の夏休み前の土曜日のことだったと思います。私が家にいたら、Kさんと取り巻きの女の子が我が家にやってきました。用件は、
「藁を預かってくれない?月曜の朝に取りに来るから」
とのこと。
なんだそれ?うちはコインロッカーではないんですが、なぜ、他人の持ち物を預からなくてはならないんだ?
こちらが断ったら、多少の押し問答がありましたが、おとなしく帰ってくれました。
月曜日、クラスメイトのけいちゃん(仮名)が、
「土曜日にKさんがうちに来たよ」
と言いました。けいちゃんは、私と同じくKさんと1年生の頃同じクラスで、私と同じようにKさんのターゲットになりそうなタイプの人でした。
私「うちにも来たんだけど、何しに来たの?」
けい「藁持ってない?藁あったらちょうだいって。うちにはないから断った」
なるほど!
あの日、Kさんは、まずけいちゃんの家に藁をもらいに行き、そこでは入手できなかったけどどこかで入手し、それを持ってうちに来たのか!
無理を言いやすい子の家を渡り歩き、他人の家のモノをタダでもらい、タダでモノを保管してもらおうって、ちょっとふざけてないか??
これは、私にとってKさんの象徴的なエピソードでした。
第三者が聞くと笑い話でしかない
なみちゃん、みっちゃんと飲んでいたときにこの話をしたところ、みっちゃんはそんな同級生のいた我々に同情するどころか爆笑して、
「藁って何!?そんなの、XX(我々の故郷)では簡単に手に入るの?」
「藁を集める15歳って何!?」
と盛大に突っ込んでくれました。
うーむ、たしかに(笑)
当時は「藁」には疑問を抱かなかった。大人になって思い出しても、藁を疑問にも思わなかった。
でも、客観的に見たら、15歳の女子中学生が藁を求めてそれほど親しくない同級生の自宅に押し掛け、さらに保管場所を探して他の同級生の家にまで行くって、かなり珍しくて笑える話かもしれませんね。
このKさんからは、10年近く前にSNSで友達申請が来ました。いまも地元に住んでいるらしく、私に「会いたい」と言うので、学年全体の同窓会においでよーと誘ったのですが、そういう会には来ないですね。おそらくもう一生会うことはないでしょうが、もし会うことがあれば
「あのとき、どうして藁を探していたの?」
と聞いてしまいそうだわ(苦笑)
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