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#はじめてのインターン マーケター見習いの半年を振り返る

はじめましての方ははじめまして。原田透(はらだとおる)といいます。
現在、大学を休学しながら、ラブグラフという会社でインターンをしています。

ラブグラフは「幸せな瞬間を、もっと世界に。」をビジョンに掲げ、カップルやご家族のお出かけに同行し、写真に残すという出張撮影サービスを主に行っている会社です。
他にも、写真の楽しさを伝える写真教室「Lovegraphアカデミー」や、法人向けの出張撮影サービス「ヒストリ」といったサービスも展開しています。(詳しく知りたい方はリンクからご覧ください。)

元々ラブグラフでカメラマンをしていたのですが、ひょんなことからきっかけをいただいて、今はこの会社のマーケティングチームでインターンをしています。

5月に入って、勤務期間はもう半年になります。コロナの影響で今は自宅でリモートワークをしているのですが、それを度外視しても、この半年は大きな期間でした。
また残りの4ヶ月(未定)を走り切る上でも、自身の立ち位置を再確認したいなと思い、それで、せっかくならnoteにでもしてみようか、と思い立って、今回この記事を執筆しています。

これを機に、ラブグラフに興味を持ったり、あるいはラブグラフとこれを読んだみなさんにとって、何かよいことへ繋がるきっかけとなれば幸いです。

1.自分の武器を見つける旅

「なんでインターンすることになったの?」
とよく言われることがあります。

それでさくっと言葉が出れば苦労しないのですが、あえて一言でいえば、「武器がほしかったから」というのが1番の理由かなと思います。
なんせカメラマンですから、ラブグラフというサービスは元から大好きでした。また、生態系として素晴らしい方々が集まる、文字通り愛のあるサービスだと思っていたので、「インターンをするならラブグラフだな」となんとなく考えていたというのもあります。

ただ、一番大きかったのは、休学も終わりに差し掛かる頃、「このまま大学に戻っていいのか」という問いが自分を襲うようになったからです。
何も身につけず漫然と過ごした1年間で、「本当に存在していたのか?」と疑えるほど、自分にとっては空箱のような期間でした。

恐怖心や焦りが、結局強かったのかもしれません。
人生、追い込まれるところまで追い込まれてからが本番だ」なんて言ったりもします(言わないか)。
このままではまずい、何かが間違っている、と思ったのでしょう、真っ先に思いつくのはそんな安直な理由でした。

それで、どうしてマーケティングなの?という問題ですが、正直に言えば「マーケティングがよかった」からではありません。
たまたま僕が応募したタイミングで、マーケティング枠が空いていた、というのが実は一番大きいんじゃ?とも思うくらいです。

ただ、結果的にこの選択は間違っていなかったと今は胸を張れます。
入社当初唯一あった能力としては、多少まとまった文章を書けるくらいでした。
マーケティングも「結局何するの?」っていうレベルだったと思います。よく採用してくれたな……と、今でも感謝の気持ちで胸がいっぱいです。

--僕に装備できる武器はライフルなのか、魔法の杖なのか、それとも刀なのか。
それは終わってみないとわかるはずもない旅の始まりなのですが、「これかなあ」を「これだ!」にしていくことこそが、僕のやるべきことだったんだと今は思います。

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(写真は入社後すぐの休日に恋人と行った草津温泉の一枚。「ここどこやねん」とか言いながら歩いていたらいい光が入ってきたのでシャッターを切った気がする。ピント外してますね……かわいい)

2.「スポンジ」としての2ヶ月

入社してすぐは、とにかく全てが初めての経験だったため、毎日緊張していました。
同じことを二度言われたり質問をしないよう「一発で覚える」ことを心がけていました。
OKR?CRM?CPA?などなど……本当に「何も知らない」状態でした。
わかったふりをするのが得意な方なので、完膚なきまでにわからない状態は、1周回って爽快で、開き直れるきっかけになりました。

習うより馴れろとはよく言ったものの、初めのうちは色々教わろうとしていたなと反省しています。「なんでも吸収してやろう」という貪欲さが足りていませんでした。
スタートアップは激流の中で抗いながら生きているようなものなので、誰かが与えてくれるなんてことはありませんし、そんな暇もありません。
自分で気づくしかないという、ハッキリとした世界です。

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ちなみに上の画像は、入社初日に聞いたわからない言葉を取り上げたリストです。今見返すと愛おしいですね。「着地」がわからない言葉リストに書いてある気持ちを今でも鮮明に思い出せてしまう(笑)
当時きちんと「わからないもの」として認めた自分を、今は褒めてあげたいと思います。

具体的な業務内容でいうと、記事のリライトをしたり、更新情報の記事化などを中心に行っていました。他にも、法人向け出張撮影サービス「ヒストリ」のプラン改訂に伴ったスタートアップへの訪問インタビューも、企画から執筆、編集に至るまで一貫して行いました。スキマバイトアプリ「タイミー」を運営するTimeeさんや、Eコマースプラットフォーム「BASE(ベイス)」を運営するBASEさんなど、名だたる企業の社長さんへのインタビューは、もしかすると人生で一番緊張したことかもしれません……。

また、カメラマンとしての視点を生かしつつ、リアルイベントの撮影会の企画や、たまにオプション商品(フォトフレームやカレンダーなど)の撮影(笑)など、横断的に業務と向き合う日々が続きました。

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(写真は会社の福利厚生で、誕生月に撮影してもらった時のもの。この日の写真は今もお気に入り。)


3.三代目「メール大臣」への任命

ちょうどクリスマスごろでしょうか、自分の中でなんとなくやりたいことも見えてきた折に、ふと「とっとちゃん、メールやってみようか」という提案が、上長の本間さんやまゆたんさんから投げかけられました。

それを機に、業務の中心はこのメールマーケティングやCRMといった領域へと移っていきました。
想定していなかったとはいえ、このシフトが思考をより深いものにしてくれました。

正直なところ「今どきメールなんて使えんの?SNSの方がよくね?」と、当時は思っていたのですが、これらは仮説や思いつき、もっと強い言い方をすれば「思い込み」だったりします。それに気づけたのはだいぶ先の話です。

メールマーケティングというくらいですから、当然メールを送るにあたって「誰に何を訴求するのか?」を考える必要があります。

そのメールは読者にどんなアクションを想定しているのか?
「そのメールを求めている人は誰なのか?」
といったことを、施策の立案から実施に至るまで反映し、結果を計測しながら、改善点を洗い出し、再検討する、という地味なことを繰り返します。

加えて、「誰に送るか?」の部分にあたる最適なセグメントをデータベースから抽出する必要があったため、データベース言語のSQLを使いこなさなくてはならなくなりました。僕人生はじめてのプログラミングの真似ごとです。
勝手ながら、理系を想起させるような物事にアレルギー反応があったため、最初は「こんなの使えるようになんのかよ……」という気持ちでいっぱいでした。
しかし幸運なことに、メールマーケを担当していたまゆたんさんや、PMインターンの曽根くん、CXOの吉村さんらに、丁寧にデータのつながりや記法などを教えていただいたおかげで、なんとか書けるようになりました。

先ほど地味なこと、と書いたのですが、むしろ僕はこの経験ができて本当によかったなと思います。
ラブグラフというサービスはその性質上、LTVを高めるのが意外と難しいなというのが実施していく中での印象です。
たとえ一度使ったゲストのレビューが高いからといって、次に必ずうちを選んでくれるわけではないですし、なんなら会社のことも忘れているかもしれません。リテンションやロイヤリティには他にも多くの変数が絡んできます。

メール一つで解決できる課題は多くはないですが、それでも少しずつ、このプロダクトにおけるメールのもたらす役割、効果の輪郭のようなものは見えつつあります。
だからこそ地道にコツコツやっていくことが大切なのだと、日本昔ばなしのような結論に行き着いてしまうのですが、苦手とする「地道にコツコツ」を強制的に自らの側に置くことができたのは、本当にありがたいことだなと思います。

演繹的にものを考えて意味づけをすることももちろん大切なのですが、「とりあえずやってみる」ということを大事にし、それで、あとで意味づけが定まればいいなと思うようになったのは、ちょっとだけ成長したなと自分を褒めてもいいかなと思えます。

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(写真はLovegraph関西忘年会での一枚。僕がカメラマンになる前から親身にサポートしてくださっている方や、デビュー当初から仲良くしてくださった方々とのショットで、なんやかんやよき理解者であり、切磋琢磨し合うよき仲間たちです。)

4.「点から線へ」これからの染み出し

さて、インターン期間も折り返し地点を超え、タイムリミットのような何かも、確実に僕にまとわりついてくるようになりました。
終わりを意識して活動することは、原点を意識して活動するのと同等に大切なことです。

様々なことに片足を突っ込みつつ、染み出していくことはこれまでほぼなかったのですが、現在は前述の写真教室「Lovegraphアカデミー」のデータ分析や、データ分析そのものにもより深く関わるようになりました。

ここまできて、僕の中で何かが繋がる確かな感触がありました。
「データ分析っぽい何か」をしていた自分がようやくきちんと向き合うフェーズなんだなというか、これを身につけなくてはパズルが完成しないという実感があるからです。

決してこれまでのことが無駄だったとか、会社にとって無益かというわけではなくて(まだまだ未熟なのは重々承知ですが……!)、経験が全部つながってきているなあという、ジワジワとした快感が血管をめぐっているような気がしてならないのです。

当時思ったあの「今どきメールなんて意味あんの?」というのもたぶん思い込みで、調べてみないとわからないことですし、僕を含め人は経験でしかものを語れません。
それに、データ分析は地味な作業のオンパレードで、結論や考察にいたるまでの地味な作業の繰り返し(正しく挙動しないクエリとにらめっこし続ける日々……)の負荷は大きく、時間がかかっても結局有意性のある情報が得られないなんてことはザラです(そうならないようリサーチの対象を吟味してから取り掛かるのが肝ですが……)。
とはいえ、地道にデータと向き合いながらあーでもないこーでもないと四苦八苦するのは、意外と楽しいです。真実に近づいていくプロセスとでも言うのでしょうか、そういう探究心は元々強かったんですよね。

で、なんでデータ分析が自分にとってそんなに重要なものかというと、自分とこれまで最も近い場所にその本質を置きながら、圧倒的に自分の手でそれを遠ざけていたからです。正直「難しいから」と、専門領域に足を踏み入れようとはしていませんでした。

ちなみに、ラブグラフの代表のこまげさんが社内で掲げている5つの力学の中に「磨擦力」というものがあります。「摩擦」ではなく「磨擦」です。
これは「かけ離れた概念や力を、あえてぶつけることで、それら単体より大きなインパクトを生む」的な概念なのですが、人間関係に限らず、様々なことに言えます。

だからこそ「客観」の象徴たるデータから正しい判断と予測をする力が身につけば、「主観」という単体で引き起こすインパクトよりも大きな貢献を会社にもたらすことができるのではないか、と思います。
ここからは実際に証明して、「データ分析なんてしても効果がなかった」という帰無仮説を棄却するしかありません。

また、今は会社に結果で報いたいという気持ち以上に、実際にサービスを利用するゲストを始め、僕を支えてくれた全国のLovegrapher(ラブグラフのカメラマンのこと)のみなさんや、卑屈でややこしい僕をあたたかく受け入れてくださる本社のみなさんを喜ばせたいという気持ちの方が大きいです。
なんやかんやLovegrapherですから、自分にとって大切な人が喜んでくれることが、一番うれしいんですよね。その気持ちは今でも変わりません。

このタイミングで、ちょうどラブグラフからも大きな発表がありました。

株式会社ミクシィとの資本業務提携に伴って、大雑把に言えば、多くのゲストに出会う未来が近づいたといえます。この時期にラブグラフの船に乗る一員として、何かを残さねばなるまいという使命感すらあります。

そんなわけで、これからの期間「言葉」×「データ分析」という異様な掛け算をテーマに、少しでも会社を取り囲うみなさんの笑顔が増えるようなインターン生活にしたいなと思います。
今後も学びがあれば、時たまnoteに投稿していきます。

最後に、ラブグラフでは現在インターン生を募集しています。

僕は日々会社の全員にお世話になっておりますが、特にお世話になっているCOO本間さん、CXO吉村さん直下での採用だそうです。
実際どんな感じなの?というのをお二人に直接聞くのは気が引けるという方は、僕にでもご連絡ください。可能な限りでご相談に乗ります。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
一人前のマーケターになれるよう、これからも精進します!

サポートしてくださる方、圧倒的感謝です、、、、!!!!!