見出し画像

子どものこと

昨日今日と共通テストを受けに行ってる娘のこと。
いよいよ春が近づいてきている。

すんなり予定通り妊娠したけど、なかなか出てこなくて。結局医療に頼ってやっと産まれた。
出てきた時にはすでにぐったりで、助産師さんにおめでとうございます!抱っこしますかぁ!と言われた私は、いや…いいです…。と答えたことを未だに申し訳ないと思ってる。

それでも1人目だもの。可愛いに決まってる。
お猿さんみたいに動き止まず、母から
「一度調べてもらったら?」と心配されたりもしたけど、ちゃんと育ってくれた。
我が子たちは生まれた時からなぜか大きくて、中学まで常に1番後ろか、その前か。
無難に常に中間地帯を行く私からすると、なぜこんな大きな子が…となるが、小さくて心配するよりヨシか。

母の心配がもしかしたら少なからず当たっていたのでは…?と思い出したのは、高校に入ってから。
田舎暮らしでのんびり過ごしてきたから気付かなかったのか、都会のJKシステムに慣れないのか、遅刻常連、忘れ物常連。
私が交番に取りに行ったり、携帯がバスと共にぐるぐる回っているのを追いかけたり。
本人にちらっと、「発達障害の傾向があるんじゃ…」というと、「うん、そうだと思うよ」とケロリと返ってきた。授業を受けた時に自覚したらしい。それならまぁいいか。

そんな子が受験で第一志望に合格すると家から離れることになるらしい。
口では「大丈夫!いけるよ!」なんて言ってるけど、心の中では出来たら家から通えるところにして欲しい…と思ってることは言えない。
なぜなら小さい頃に、「大学の歳になったら自立して家から出てよ」と私自身が刷り込んでしまったから。きっとその頃は子育てが大変だったんだろうな。それに私自身がものすごくその年頃が楽しかったからだ。

でもそれとこれとは話が別だ!そんなのその時の気の迷いだ!どうして身体が悲鳴をあげる思いをして産んだ我が子が、必死に世話をしてきた我が子が、あっという間に大きくなって、するっと手放すことが出来ようか。などと、小さい親子連れを見かけるとウルウルしてしまう。

納得いかないなぁと思う時はこれまでの経験者の方々を思い出す。「〇〇さんはえらいなぁ。距離がうちとは違うもんなぁ。あんな早く送り出してすごいなぁ」などと、自分より大変な人を思い出しては、仕方ないかと思うようにした。

そして決まって最後は「私も18までで実家を出て、羽が生えたように戻らなかったんだ。親は寂しかっただろうなぁ」となって、またしょんぼりする。


この記事が参加している募集

#今こんな気分

75,075件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?