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3通目 〜現実と向き合うのは苦しいです②〜

母へ

貴女も知っての通り、わたしはマメではありません。
繊細さの欠片もないので、金銭面はいつもどんぶり勘定。
収支の目算が甘いせいで、気付いたら毎月の支払いも立ち行かなくなってしまいました。
何故そんなことになるのって思うでしょう?
何故あるだけの中でやりくりをしないの?
何にどれくらい必要なのか、ちゃんと把握しているの?

「何をどうすればいいのか。」
「やりくりとはどのようにするのか。」

…分かってはいるんです。

当たり前だけど、使えば減っていくお金。
わたしは、それを見るのがどうしても怖いです。

あと○○円しかない…。
今月は病院がある…。
あの支払いはしないと…。
この分の交通費が…。

毎日不安の連続。
1円減っていくごとにやってくる絶望。

郵便受を見るのは嫌い。

毎日のように鳴る電話が嫌い。

だから、目を逸らしてしまう。
現実を正面から受け止めることが、とても怖いから―。

金銭的不安は、心の安定具合に直結します。
心が不安定だと、どんどん現実から目を背けます。
残金を見ていないから、今どれくらいのお金が手元に残っているのかを把握していない。
自分が何にいくら使ったのか、現実を見たくないから記録しない。
漫然と、漠然と、湯水のように支出を垂れ流し、尽きるかもしれない残高に怯え、足りなくなったらクレジット。
まさに「負のスパイラル」です。
わたしはそういうことを繰り返して、「いま」の状況を自ら招いてしまいました。
こういうのを自業自得、と言うのでしょうね。

でも、このままでは本当に生きていかれません。
何とか事態を好転させたくても、今の状況では貯金分を捻出することもできません。
必要なお金さえ満足に払えなかったり、毎月毎月、ちゃんと足りるのか否かに頭を悩ませ、不安に押しつぶされるような生活を続けるのは、もはや限界です。

そこで、自己破産について相談しようと、来月は法テラスの予約を入れてみました。

もしかしたら、一般的には自己破産をする程の金額ではないのかもしれないのですが、現状、生活に困窮しているのは事実で、支払いも難しくなってきているので、仕方がありません。
事前に聞いたら、相談するには「条件」があるとの事で、わたしの収入額では受付けて貰えるかも分からない状況なのですが…
とにかく何とか今の状況を打破しなければならないので、頼み込んでも方向性くらいは教示してもらいたいところですね。

自己破産(もしかしたら個人再生?)をすると決めてからは、自分の力でできること― 予算を決めてやりくりするようにしたり、しっかりとした支出の管理、生活品の在庫管理などを始めました。
レシートを見たり、残高を日々把握しなければならないのはやっぱりストレスで、どうしても後回しにしがちではあるのですが…
自分の弱い心に鞭打って、なんとか今のところは続けられていますよ。
この調子で頑張りますね。

それでは。
また近況お知らせします。


娘より

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