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臘梅物語

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テキトーな小説
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#短編小説

ねこ。

ねこ。

私は猫を飼っている。
猫は私が元気なときは現れないが、具合が悪いときにはご機嫌で近寄ってくる。そして追い討ちをかけるように私を傷つけてくる。心や腕に、鋭い爪で傷をつける。

猫といっても、私を含め誰にも姿は見えない。私にだけ、声は聞こえる。

「死んじゃえば?」
「飛び降りちゃえば?」
「ロープ買いに行く?」

猫は私を挑発して死へ追いやろうとする。
時には私が抵抗できないほど強い力で追いやろうと

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ドライフラワー (Ⅰ)

ドライフラワー (Ⅰ)

『土曜日に会えるのを楽しみにしているよ』
この連絡を最後に大好きなあの人は遠くへ行ってしまった。突然の、永遠の、別れだった。
どうして私をおいていったの。
どうして1人にさせたの。
土曜日に会えるって約束したじゃない。
昔から私は、誰かの愛情に触れると、もう二度とその優しさに触れられなくなる気がして、怖くて怖くて、数えきれないくらいの夜を、息を殺して泣きながら過ごした。でもあの人が隣で寝ている夜は

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