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元カレとヨリを戻す最も効果的な方法を提示してくれた『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:122/163
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

パニック
アクシデント
未練タラタラの元カレ
ラム酒

【あらすじ】

友人の結婚式のため小型機でインド洋に浮かぶ南の孤島へ向かうことになったサラ(アリソン・ウィリアムズ)。タイミング悪く、偶然乗り合わせたのはかつての元カレで今は気まずい関係のジャクソン(アレクサンダー・ドレイマン)。

内心穏やかでないものの、大人の余裕を演出しながら、目の前に広がる真っ青で美しい海と一面の快晴に心弾ませ、空の旅は始まった。

ところが、離陸直後に突如パイロットが心臓発作で急死。この設定、映画ならジャクソンが元空軍とか、元CIAとかで、奇跡的になんとか着陸させるんだろうけど、元カレ、生憎ただの人。ってことは、「まさかのバッドエンド」!?

完全に「詰んだ」2人が取った、まさかの行動とは一体――。

【感想】

あおーいそら。しろーいくも。ひろーいうみ。いいですよね、夏。青く輝く海を前に白い砂浜でコロナビール飲みたい気分になります。ところが、この映画を観ると、もう飛行機には乗りたくないし、海にも行きたくないなと思わせるほどの恐怖を味わえます。

<主人公を襲うアクシデントの連続>

元カレとワンナイトした後の気まずい雰囲気の中、海のど真ん中でまさかのパイロットの突然死!「前にちょっと操縦の仕方を教えてもらったことがある」レベルのサラがなんとか操縦するも、嵐は突っ切らなきゃいけないし、燃料は漏れるし、救助は呼べないしの絶体絶命が次から次へ押し寄せてきます。ブレイク・ライブリーがサメから逃げる『ロスト・バケーション』(2016)のスタッフが作ってるだけあって、アクシデントのフルコースかってぐらいのスリルはあります。

<キャラクター性は薄い>

ここでいうキャラクター性は、人物背景がしっかりしていて感情移入できるかどうかっていうことなんですけど、正直そこは弱かったかなという印象です。というのも、とにかくパニクってるカップルが映ってるだけなのと、そもそも気まずくなる動機が弱いので、感情移入ができないんですよ。そもそも前夜にヤッてるならむしろ仲良しじゃない、アナタたち!って思っちゃいます。

<邦題のせい?!>

これは邦題に引っ張られてしまってる印象は正直ありますねー。コメディに寄せたタイトルにして、ワンチャンバズりを狙ったんじゃないかと邪推してしまいますが、中身はコメディゼロのガチパニックなので、ちょっとギャップが悪い方に働いてる気がします。せめて『元カレとヨリを戻す唯一の方法』とかの方が、まだ内容的にも合ってる気がしますね。ちなみに、原題は"Horizon Line"で、直訳すると"地平線"という意味です。これはもう飛行機から見える風景そのものでしたね。

<その他>

個人的にはハリウッドのこういうパニックムービーは好きです。よくあんな極限状態で都合がよすぎるほどに訪れる不運の連続を描けるなと。B級感満載だけど、夏にヒヤッとしたいときにはちょうどいいかもしれません(笑)


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