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総勢500人以上の群舞に圧倒される令和最大級のダンシング映画『イン・ザ・ハイツ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:49/151
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

ミュージカル

ダンス
夢を追いかける若者

【あらすじ】

ニューヨークの“ワシントン・ハイツ”は、いつも音楽が流れる、実在する移民の街。その街で育ったウスナビ(アンソニー・ラモス)、ヴァネッサ(メリッサ・パレラ)、ニーナ(レスリー・グレイス)、ベニー(コーリー・ホーキンズ)は、つまずきながらも自分の夢に踏み出そうとしていた。

ある時、街の住人たちに住む場所を追われる危機が訪れる。これまでも様々な困難に見舞われてきた彼らは今回も立ち上がるが……。

突如起こった大停電の夜、街の住人たち、そしてウスナビたちの運命が大きく動き出す。

【感想】

メチャクチャ期待していただけに、なかなかに注意が必要な映画でした。これは好みが分かれそうな感じではありますね。

<圧巻の歌と踊り>

いや、歌と踊りはもう令和最大級だと思いますよ。特に踊りがね、ハンパないのなんのって。過去にもミュージカル映画はいくつか観たことありますが、これまでで一番ダンサーの人数が多かったです。総勢500人以上もいるようで、奥の方にいるモブも含まて、画面内に映る全員が踊り狂ってるんですよ!しかも、性別・体型・年齢問わず、実にいろんな人がいるので、中には子供までもが、一心不乱に激しいダンスを繰り広げている画は一見の価値ありです!街中の大通りからプール、ナイトクラブに至るまで、様々な場所で繰り広げられる煌びやかな群舞は、映画館で観るべき映像でしょう!

<歌は好みが分かれそう>

しかし、歌は好みが分かれるかもしれません。ミュージカル映画における歌の量は映画によってけっこうまちまちだと思うんですけど、これはかなり多いですよ。7~8割ぐらいは歌でしたね。その量だと、もう日常会話のほとんどが歌になってるんですけど、言葉にリズムがついただけのものも多く、いわゆる『グレイテスト・ショーマン』的な、ちゃんとした歌を想定していると、コレジャナイ感を感じるかもしれません。また、予告で流れている歌ももちろんあるんですが、本編で使われているものとはちょっと異なるので、表紙抜けというか、期待していたのと違ったなあとは思った。

<ストーリーとキャラがやや弱い>

あと気になるところがあって、、、ストーリーとキャラなんですけどね、ちょっと「あれれ……」って感じでした。夢見る若者が自分の進むべき道を見つけていく流れではあるんですが、歌とダンスにフォーカスしすぎているせいか、苦難に立ち向かうとか、敵対する誰かがいるとか、そういうのはなく、割と淡々と進んでいくんですよね。だから、キャラクターに感情移入できなくて。ただ日常生活にラップメインの歌と壮大な群舞が付いている感じなので、もちろんそれ自体はクオリティも高くてハンパないんですが、映画として観るとやや物足りないかなーっていうのはありました。こんなに期待していたのに、まさかちょっと退屈しちゃうとは。。。

<その他>

これは予告の作り方がうまいなと思います(笑)最初に予告観たとき、「これは今年公開の映画のトップ10に入るかもしれない、、、!!」っていうぐらいには期待しましたから。なので、最近のミュージカルだったら『グレイテスト・ショーマン』や『ザ・プロム』の方が断然好きです、僕は。


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