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リーアム・ニーソンが“米国リベンジャー”な『ファイナル・プラン』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:93/153
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

アクション
銀行強盗
復讐
銃撃戦
カーチェイス

【あらすじ】

カーター(リーアム・ニーソン)は全米のあらゆる金庫を爆破するスゴ腕の銀行強盗。しかし、偶然に出会った女性アニー(ケイト・ウォルシュ)と恋に落ち、過去を捨て新たな一歩を踏み出したいと願う。

彼はすべての罪を告白するべくFBIに出頭するが、2人の捜査官はカーターの盗んできた金を横領し、彼もアニーも危険に晒される。

「あとは俺の方法でやらせてもらう」。カーターは愛のため、すべてにケリをつけるため、持てるすべての火薬に火を放つ最後の復讐計画=ファイナル・プランに挑む!

【感想】

ツッコミどころは多いんですが、ほぼノリと勢いで進んじゃうこの映画。嫌いじゃないです、ハリウッド映画のそういうところ(笑)

<"仕返しおじさん"ことリーアム・ニーソン>

さて、最近のリーアム・ニーソンはこういう復讐とか仕返しに燃える役柄が目立ちますね。今回もまさにそれです。これまで散々銀行強盗をやっておいて、「好きな人と結婚したいから罪を償います!」って自首しちゃう謎の潔さです。ところが、自首してくる人が多くて、簡単には信じてもらえないんですよね。。。

<無理に悪役になっているFBI捜査官たち>

なんとか信じてもらえたんですが、こらまでに盗んだお金を返そうとしたら、それを押収した捜査官がそれを横領しちゃうというまさかの流れ!その後、彼らはどさくさに紛れて別の捜査官を殺しちゃうし、カーターの恋人に暴力は振るうしで、もう無理矢理に悪役を作ってる感じがすごかったです。本来であれば、強盗犯であったカーターが悪役で、捜査官が正義のはずなんですが、今回ではまったくの逆でした。カーターは根はいいやつで、強盗も父親のことを思ってのことでしたから。

<自ら下す人誅>

仕返しのきっかけとなったのは、強盗の件とはまったくの無関係であった恋人が傷つけられたことですね。一命は取り留めたものの、一時期は生死の境をさまよっていました。「俺のやり方でケリをつける」と。こうなったらもう止まりません。どこまでも捜査官を追い詰めていきます。。。

<楽しく観れるけど、パターン化された感じではある>

スピード感あふれる展開とドンパチするアクションはいかにもハリウッド映画らしく、観ていて飽きません。飽きませんけど、今まで何回も観てきた展開なので、ワンパターンってのはありますね(笑)個人的には、カーターをもう少し非道な感じにして、スプラッター感出して欲しかったですけど(笑)

<その他>

この映画、出演しているキャストが個人的にツボでした。殺された捜査官を演じたのがロバート・パトリック。僕が人生で2番目に好きな映画『ターミネーター2』でT-1000を演じたその人!だいぶお年を召されましたけど、見てすぐにわかりました。そして、横領した捜査官の片割れを演じていたのがアンソニー・ラモス!昨日観た『イン・ザ・ハイツ』の主人公っていう(笑)

今回の映画、邦題は『ファイナル・プラン』でしたが、原題は"Honest Thief"、直訳すると"素直な泥棒"ってところでしょうか。原題の方が内容を的確に表しているなとは思います。

総じて僕は楽しめましたが、シリーズモノっていうわけでもないですし、リーアム・ニーソンの仕返しおじさんっぷりを観たかったらぜひって感じですかねー。


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