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ストップモーションアニメであることを忘れる『JUNK HEAD』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:41/84
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

アクション
SF
ストップモーションアニメ
ロボット
エイリアン
バイオハザード
彼岸島
ロボコップ
ニーア オートマタ

【あらすじ】

環境破壊が止まらず、もはや地上は住めないほど汚染された。人類は地下開発を目指し、その労働力として人工生命体マリガンを創造する。

ところが、自我に目覚めたマリガンが人類に反乱、地下を乗っ取ってしまう。それから1600年――遺伝子操作により永遠と言える命を得た人類は、その代償として生殖能力を失った。

そんな人類に新種のウイルスが襲いかかり、人口の30%が失われる。絶滅の危機に瀕した人類は、独自に進化していたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に、生徒が激減したダンス講師の“主人公”が名乗りを上げる。

地下へと潜入し、〈死〉と隣り合わせになることで命を実感した主人公は、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。

今、広大な地下世界の迷宮で、クセ者ぞろいのマリガンとの奇想天外な冒険が始まる!

【感想】

これすごくないですか。。。たった1人で7年かけて作ったって。。。その覚悟と執念がまず凄まじいですよ。。。でも、すごいのはその制作背景だけじゃありません。中身もしっかりしてるんです。

<てんこ盛りの要素にスクリーンに釘付け>

迷宮のような地下世界を彷徨う主人公に、見るもおぞましい姿のクリーチャー、そしてコメディ感たっぷりのマリガンたち。それらがうまくかみ合うことで最高のエンターテインメントを生み出しているんですよ。アクションがしっかりしている上に、感動的なシーンもあったりして、ストップモーションアニメであることを忘れてしまうクオリティが、実に素晴らしかったです。

<映画やゲーム好きにはたまらない>

また、ところどころにかつての名作映画やゲームの雰囲気を感じられるのも個人的にはうれしいところでした。このディストピアな世界観は『ニーア オートマタ』を思わせるし、主人公が機械の体?なるのは『ロボコップ』っぽい感じがします。そして、クリーチャーは『エイリアン』や『バイオハザード』、『彼岸島』に出てきそう。なので、過去のそういうコンテンツが好きな人には、とても親しみやすい作品と言えます!まあ、グロテスクと言えばグロテスクなので、観る人は選びそうですけど(笑)個人的にはそれらがうまくかみ合っているのが心地よかったです。

<あらすじはあってないようなもの>

ただ、あらすじに書いてあることは、本作を観る限りではほとんどわからなかったです(笑)一応、『スター・ウォーズ』シリーズのように、冒頭にテキストで世界観の説明はあるんですが、本編ではほとんど触れられていません。なので、機械の体になった主人公が、体を分解・改造されながらも地下迷宮を彷徨い、巨大クリーチャーと戦うっていう話だと思っていただければ(笑)

<まさかの三部作>

ちなみに、終わり方がだいぶアレなんですけど、これ三部作の第一章らしいですね。公式サイトを観るとわかりますが、今回の話は真ん中あたりのようで、この前日譚と後日譚があるようです。いやー、これは続きがかなり気になりますね!特に、SF映画が好きな人にはオススメしたいです。


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