キスシーンがすごい『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』

予告を見た時点ではけっこう期待していたのだが、、、
正直微妙であった。

いや、設定は面白かったんだ。
声帯ドーピングを使っている世界的なロックスター役の阿部サダヲと、
声が小さすぎるストリート・ミュージシャン役の吉岡里帆。
その正反対なコンビがわちゃわちゃ絡みながら、
追っ手から逃げまくるというストーリー。

そう、ここまでだと面白そう。
でも実際はね、、、ちょっと違ったんだ。。。
まず前半がうざったい。
2人が偶然出会って物語が動き出すところなのだけれど、
絡みがわちゃわちゃしすぎててよくわからない。。。

血だらけの阿部サダヲのために救急車を呼ぼうとする吉岡里帆と、
それを止めようとする阿部サダヲのシーンは、
いつまでやってんだってぐらい、取っ組み合って、すっ転んで、
また取っ組み合って、すっ転んで、、、
尺がなげーよっていう。

吉岡里帆の住むアパートのドアを蹴破って阿部サダヲが入ってきたときも、
いきなりのことでびっくりしてすっ転ぶ吉岡里帆が、
もういつまでやってんだってぐらい、ずーっと転がってる。
尺がなげーよっていう。

それでいてカメラワークもゆれ過ぎてて見づらい。。。
総じて、うざったい感じだったんだ。

ただ、後半、阿部サダヲの悲しい過去が判明したあたりから、
急に彼のキャラクターに愛着が湧いてきた。
なぜ自分が喉を犠牲にしてまで歌うのか、
なぜそこまでして吉岡里帆に入れ込むのか、
それがわかる気がして。
もっと早くから出して欲しかった。

吉岡里帆も声が小さくなった理由について語ってたけど、
セリフでさらっと終わらせているだけだったから、
これも映像化してくれた方が、
この映画もっと楽しめたと思うんだよなー。

なので、いろいろ惜しい映画だった。

そして、タイトルの通り、
最後のキスシーンがすごい。。。
あんなの初めて見た。
普通やらない(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?