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小さな子供には絶対見せたくない映画『Swallow/スワロウ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:11/14
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】

サスペンス
異食症
孤独な妊婦

ゲロ

【あらすじ】

完璧な夫、美しいニューヨーク郊外の邸宅、ハンター(ヘイリー・ベネット)は誰もが羨む暮らしを手に入れた。ところが、夫は多忙な身で彼女の話をろくに聞かず、義父母からも見下され、孤独で息苦しい日々を過ごしていた。

そんな中、ハンターの妊娠が発覚する。待望の第一子を授かり歓喜の声をあげる夫と義父母であったが、ハンターの孤独は深まっていくばかり。

ある日、ふとしたことからハンターはガラス玉を呑み込みたいという衝動にかられる。彼女は導かれるままガラス玉を口に入れ、呑み下すのだが、痛みと共に何とも言えない充足感と快楽を得る。

異物を"呑み込む"ことで多幸感に満ちた生活を手に入れたハンターは、次第により危険なものを口にしたいという欲望に取り憑かれていく……。

【感想】

これはもう観ているだけで喉が痛くなる映画でした。。。「異食症」という、栄養価のないものを無性に食べたくなる病気だそうで、実際に子供や妊婦に見られる症状らしいです。

ちなみに、タイトルの“swallow”は「ツバメ」という意味の他に「飲み込む」という意味があります。

主人公はどんどんいろんなものを口にしていくのですが、ビー玉ならまだ耐えられるんですよ。なんか丸っこいし、ギリギリいけるかなって。それが画鋲、電池、安全ピン、南京錠とエスカレートしていきます。しかも、妊娠している状態で。。。

「そもそも飲み込めなくね?」ってものも口にするんたですが、当然、消化されずに出てくるから、それを洗って並べるという異常行動も衝撃的でした。

しかし、彼女は決して精神異常者などではなく、家庭内ストレスのはけ口としてそういう行為に及んでしまうのです。多忙で相手にしてくれない夫や選民意識の強そうな義父母による、モラハラに近しい接し方が原因で鬱憤が溜まっているんです。

さらに彼女は、母親がレイプされて生まれた子供で、その背景もこの異食症に関連しているのではないかと自分を責めるんですよ。

「幸せの代償に無理をしてるんだな」という主人公の孤独に同情できなくもないですが、、、ちょっと無理矢理というかやりすぎな感じは否めませんでした。少なくとも出生の秘密がレイプだったっていうところまで入れる必要があったのかなって。もしかしたら、女性の方が共感できるかもしれません。

それにしても、こんなの小さな子供が観て真似したらたまったもんじゃないですね。。。栄養価のないものを食べるのは、ピッピピピプッペッポーのガッちゃんだけにしておいた方がいいかと(笑)


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