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王道のポリスアクションに興奮と緊張がみなぎる『21ブリッジ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:16/66
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

アクション
刑事モノ
銃撃戦
チャドウィック・ボーズマン

【あらすじ】

マンハッタン島で強盗事件が発生し、銃撃戦の末に警察官8人が殺害された。

捜査に乗り出したのは、警察官だった父を殺された過去を持つデイビス(チャドウィック・ボーズマン)。マンハッタン島に掛かる21の橋すべてをはじめ、川やトンネル、列車など、島全域を封鎖して犯人の行方を追うが、事件の真相に迫るうちに思わぬ事実が浮かび上がる。

孤立無援となったデイビスは、事件の裏に潜むニューヨークの闇に立ち向かうが……。

【感想】

日本で劇場公開される映画としては、チャドウィック・ボーズマン最後の作品ですね。ちなみに、実際の遺作はネトフリの『マ・レイニーのブラックボトム』だそうです。

さて、この映画なんですが、80年代~90年代にありそうな王道のポリスアクションという感じで、ストーリーもキャラクターもシンプルで非常にわかりやすい映画です。かといって古臭い感じはまったくなく、激しい銃撃戦に、全力疾走で容疑者を追いかける体を張ったアクションがてんこ盛りで、息つく暇もないほど、あっと言う間の99分でした。邦画じゃ観られないハリウッドのスピード感溢れる刑事モノは、いつ観ても興奮と緊張が共存するから面白いですよねー。

シンプルな話ではありますが、マンハッタン島全封鎖というスケールのデカさは、さすがハリウッド。青島さん、「レインボーブリッジ、封鎖できません!」とか言ってる場合じゃないです(笑)

終盤で"真の闇"が明かされるところも、「そうきたかー」って思わせるリアルな動機に意外性があって、ひとひねり効いてるなって思いました。

今回、主演を演じたチャドウィック・ボーズマンですが、幼い頃に父親が殉職するという過去を持っており、そのため人一倍正義感が強いんですよね。どれだけ強いかというと、過去に警察官を殺した犯人を射殺してしまい、まわりから問題視されるほど。とはいえ、そこまで無茶をする型破りな人物ではなく、どちらかと言えば自分の信条に沿ってという感じなので、そのブレない正義感に僕は好感を持ちましたけど。そこが『ブラックパンサー』のティ・チャラを思わせてくれて、あの映画が好きな身からしたら、なんだかうれしい気持ちになりました。

シンプルがゆえに、物足りなさを感じる人もいるかもしれませんが、わかりやすくてかっこいいのは、多くの人に受け入れられやすいんじゃないかなーって感じます。

ワカンダフォーエバー!!


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