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これがDCの本気!キャラクターの深掘りとストーリーの作り込みによって生まれ変わった『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:1/164👑
   ストーリー:★★★★★★★★★★
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★★★★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:☆☆☆☆☆(配信のみ)

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

アクション
スーパーヒーロー
DC
ジャスティス・リーグ
スーパーマン
バットマン
ワンダーウーマン
ジョーカー

【あらすじ】

スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)亡き後、宇宙からの侵略者の対抗手段を考えていたブルース・ウェイン(ベン・アフレック)。彼はダイアナ・プリンス(ガル・ガドット)と組み、超人たちのチームを作ることを決意。

地球には、手に入れた者に絶大な力を与える「マザーボックス」と呼ばれる3つの箱が眠っていた。それを狙うステッペンウルフ(キアラン・ハインズ)の野望は必ず阻止しなければならない。

一筋縄ではいかない個性的なヒーローたちは、それぞれに過去を抱えながらも、チームとしてひとつにまとまっていくが……。

【感想】

「ウソだろ?!」って思わず叫びたくなりました。だって、劇場公開版と比べてメチャクチャ面白かったので。。。いや、オリジナル版も好きだったんですけど、圧倒的にこっちの方がいいです。。。劇場公開はされず、配信限定なので、もうどこでも観れます!!


<ザック・スナイダーカットとは?>

2017年に公開されたDCエクステンデッド・ユニバース第5作目『ジャスティス・リーグ』。これは、マーベルにおけるアベンジャーズ同様、DCのスーパーヒーローチームですね。本来はザック・スナイダーが監督を務めていたんですけど、悲しいことに娘さんが自殺してしまい降板。『アベンジャーズ』(2012)の監督を務めたジョス・ウェドンが後を引き継ぎました。

しかし、ザック・スナイダーが意図したものとは異なる作品になったこともあり、ファンの間で「真の『ジャスティス・リーグ』が観たい」という運動が起きたのです。その結果、配信限定ではあるものの、日本では2021年5月に日の目を浴びることになりました。具体的にはカットや構成の変更、および特殊効果やシーンの追加が施されています。

<ストーリーがわかりやすくなっています>

もうね、、、感無量ですよ。。。監督が違うだけでこうも変わるのかと。。。オリジナル版も個人的には好きだったんですけどね。マーベルのヒーローたちって、人間に毛が生えた戦闘力の持ち主が多いですが、DCは超人の集まりなんですよ。戦い方はまさに『ドラゴンボール』そのもの。そんな彼らが大暴れするってんだから当時映画館で観たときも大興奮で。

ただ、ストーリーは何の説明もないまま「マザーボックス」の話になり、フラッシュやサイボーグなど、いきなり出てきたヒーローもいて、正直、すべてが唐突感あったんですよ。

それが今回のザック・スナイダーカットではすべて解消されています。前作でなぜスーパーマンが亡くなったのかっていうおさらいが冒頭に描かれている上に、今作のストーリーもきちんと経緯を描いた上で進んで行くので、話のつながりがとてもわかりやすくなっているのが特徴です。今何が起きていて、何をしなくてはならないのか、なぜそれをしなくてはならないのか、納得感を持って映画を楽しむことができました。

<キャラクターが深掘りされています>

個人的に一番うれしかったのが、キャラクターの深掘りがされていることです。特に、DCエクステンデッド・ユニバースにおいては初登場(フラッシュだけ、前作の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にちょびっと出ていますが)のフラッシュとサイボーグのエピソードが増えていて、その分彼らに感情移入しやすくなっているんですよ。しかも、目頭熱くなるぐらいにいいエピソードで。。。

フラッシュにしろサイボーグにしろ、彼らの抱える孤独や苦難に焦点を当て、さらに活躍の場も大幅に増えているので、この映画、下手したらフラッシュと(特に)サイボーグがメインなんじゃないかって思えるほどでした。バトルシーンはマーベル以上のド派手さでメチャクチャかっこいいですし、ようやくDCでもスーパーヒーロー集結の真骨頂を観れたなと思いましたね。

てか、スーパーマンが本当に強すぎて。。。パワーとスピード、その両方を兼ね備えているので、みんなが手こずっているラスボスをひとりでフルボッコにするぐらいのチートさはスカッとします。スーパーマンもまた追加シーンがけっこうあって、彼が復活する流れも見ごたえありますよ!

オリジナル版にはなかった新ヴィランや新ヒーローも出てるし、エピローグでは今後のユニバースを期待させる展開だったりして、ファンとしてものすごくうれしい作品ですね。ジョーカー(ジャレット・レト)もいますし。

<戦いのスケールが大きい>

もともとDCのキャラクターって、アマゾン族の女神であるワンダーウーマンや海底人のアクアマンなど、"人間ではない"キャラが目立ちます。今回のマザーボックスを巡る戦いも、実は太古の昔に一戦交えていて、ダークサイド率いる敵軍と、地球側はアマゾン族、海底人、人類、そしてグリーン・ランタンの異星人による連合軍との戦いでした。ここは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を彷彿とさせるぐらいの大乱戦で、種族を超えた戦いというスケールの大きさが伺えます。そこがまた中二病を加速させるほどかっこいいんですけど!(笑)

<その他>

今作を観ると、DCエクステンデッド・ユニバースの今後の広がりがメチャクチャ期待できるんですが、、、DCは今後各キャラクター単体での展開に注力するようですし、バットマンもベン・アフレックからロバート・パティンソンに変わっていますし、もうこのメンツで揃うのはもう難しいかもしれませんね。。。とはいえ、DCの映画もようやくマーベル並みに面白くなってきてはいるので、ぜひこの"真の『ジャスティス・リーグ』"は観て欲しいと思います。2017年の劇場公開版を観た人は特に!もはや別物かってぐらい面白いですから!!!

ちなみに、今作は241分とかなーーーり長いので、ある程度覚悟が必要です。まあ、エピローグ含めて7つのパートに分かれているので、休みながら観てもいいと思いますけど(笑)


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