見出し画像

【ネタバレあり】もはや僕の知っている世界ではなかった『ファイナルファンタジーⅦ リメイク』

こんばんは。
いつもは新作映画の感想しか書かないのですが、コロナの影響で新作は軒並み延期どころか、そもそも映画館がやっていないので、今は久しぶりにゲーム三昧です。もともと、映画やドラマの延長でRPGが好きになった経緯もあり、僕からしたらRPGをプレイすることは、ある意味映画やドラマに触れているに等しいんですけど(笑)

そんなわけで、ここのところはぶっ通しで『ファイナルファンタジーⅦ リメイク』で遊んでいました。多くの人にとってはどうでもいいことですが、せっかくなので、備忘録として僕がファイナルファンタジーを遊ぶに至った経緯から、今回の『FF7 リメイク』についてまで書き記しておこうと思います。

ゲームとの出会い


あれは1989年、幼稚園年長ぐらいだったか、当時住んでた団地で仲良くしていたお姉さんから、ファミコンを譲り受けたのがそもそもゲームとの始まりです。そのときいっしょにいただいたソフトが『スーパーマリオブラザース3』、『テトリス』、『ドラゴンクエストⅢ』の三本でした。マリオとテトリスはよかったのですが、当時の僕にはドラクエが難しくて、、、アリアハンの村から外に出るまではいいとしても、敵と戦っているうちにテキストが白→オレンジ→赤→全滅という繰り返しで、「ぜんっぜん面白くねーな」とクソゲー認定し、RPG嫌いになったことを覚えています。

時は流れて1992年、当時はスーファミ全盛期で誰の家にも一台はあるぐらい、世の小学生たちは任天堂に支配されていました。僕は相変わらずマリオなどのアクションゲームで遊んでいたのですが、仲のよかった友達たちは『ファイナルファンタジーⅤ』、『ロマンシング サ・ガ2』、『聖剣伝説2』など、スクウェアのRPGで遊んでいました。

友達の家に遊びに行ってもゲームで遊ぶことが多く、しかもRPGでひとりプレイなので、僕は友達がプレイしているのを横でずっと眺めていました。先の"ドラクエ事件"があったので大して興味は持たなかったのですが、見ているだけでも飽きなかったのは、グラフィックやサウンドが心地よかったからかもしれません。

『ファイナルファンタジーⅥ』との出会い

そして、運命の1994年。小学4年生になった僕は、Eくんという友達と仲がよく、しょっちゅういっしょにいました。しかし、僕にはどうしても踏み込めない領域があって、それが『ファイナルファンタジーⅥ』だったんです。Eくんはその話で他の友達と盛り上がっていたのに、僕は持っていなかったのでその輪に入ることができず、日々悔しい思いをしていました。そこで決意したんです。僕も『FF6』を買おうと。発売してから1ヶ月ほど経った5月下旬ぐらいだったでしょうか。シータという家から自転車で20分ぐらいのところにあったゲームショップでついに『FF6』を手に入れたのです。

これが衝撃でした。とてつもなく綺麗な映像に壮大な音楽、そして感動と興奮の群像劇、それらすべてがこれまでRPG嫌いだった僕の価値観を根底から覆しました。本当に面白かった。初めて親との「ゲームは一日1時間」という約束を破ってまでのめり込むほどだったんです。「いつかは自分もこういうゲームを作って人々を感動させたい」。そう思うぐらいには、僕の人生に大きな影響を与えた作品です。

以降、僕は『クロノ・トリガー』、『聖剣3』、『ロマサガ3』、とスクウェアのRPGにドップリハマっていくこととなります。

『ファイナルファンタジーⅦ リメイク』の所感

前置きが長くなりましたが、ここでようやく『FF7 リメイク』です。もちろん、オリジナル版もプレイ済みです。1997年1月31日なので、ちょうど小学6年生が終わる頃でしたね。

パッケージ

ロゴ

今回のリメイク版、2020年4月10日(金)に発売でしたが、僕はダウンロード版で0時きっかりからプレイを始め、2020年4月13日(月)0時59分には全クリしていました(笑)
(ちなみに、その6日後にはトロコンですw)

度肝を抜かれる綺麗な映像に、パワーアップした音楽、ストーリー、設定、キャラクターの深掘りなど、もはやリメイクという域を超えて軽く新作入ってました。

このゲームはかつてオリジナル版で遊んだ人は絶対にプレイすべきです。しかも、本編の7年前を描いた『クライシス コア ファイナルファンタジーⅦ』、本編の2年後を描いた『ファイナルファンタジーⅦ アドベントチルドレン』の要素も含んでいるので、まさにかつての「コンピレーション・オブ・ファイナルファンタジーⅦ」が総動員されているんですよ。。。

なお、今回のリメイクは分作なので、現在発売しているものはミッドガル脱出まで。僕のまわりには「全部出てから買おうかな」って言ってる人もいるんですが、とんでもない!そんな悠長なこと言ってないで今すぐ買いましょう!全部出るのがいつになるかわからないし、そもそもミッドガル脱出まででこのボリュームなので、後からまとめてやろうとすると大変だと思いますよ(笑)なので、個人的には分作でよかったと思ってます。

以下より、ネタバレなので知りたくない方はスルーしてください。

ストーリーについて


とにかく、ヤバイの一言でした。新しい設定やイベントが大量に追加されているんですよ。昨今のゲームでよくあるクエスト(いわゆるお使い)もあるので、そりゃそうだって話なんですが、メインのお話だけでもかなりボリューミーになっていました。

オリジナル版の内容はうろ覚えなところもあるので、YouTubeでプレイ動画を見直したりしましたが、あくまでも原作に忠実ではあるんです。その上で、内容が深掘りされているのが今作の最大の魅力だと言えるでしょう。

例えば、アバランチのメンバーとの交流があったり、七番街スラムの地下には神羅の実験施設があったり、"古代種"の説明について神羅ビルの見学ツアーに組み込まれていたりと、『FF7』の世界観をよく知れる工夫が随所に見られます(特に、古代種の説明はわかりやすいので、ここだけムービー置いときます)

また、オリジナル版発売当時は僕も子供だったこともあり、何となく「神羅カンパニーって悪者だからアバランチのやってることはいいことだ」としか捉えていなかったんですが、作品自体がこうやって丁寧な作りになっているといろんな視点で考えやすくなります。アバランチの活動で大きな犠牲が出たことで、これでも正義なのかなっていう疑問も改めて感じるし、そもそもティファやバレットも自分たちのしていることは本当に正しいのだろうかっていう葛藤を強く押し出しているから、感情移入できるポイントが増えているのも作品のよさを押し上げている要因だと感じました。

でも、一番の驚きは最後のチャプター18ですね。ここですべてが覆りました。バイクでハイウェイを駆け巡って、モーターボールを倒して終わりかと思いきや!思いきや!!

((((;゚Д゚)))))))

驚きの連続です。だって、クラウドたちの目の前にセフィロスが現れるんですよ?あれ、そんな展開オリジナル版にはなかったぞ、、、?そして、"運命の番人"と呼ばれているフィーラーなる存在が大量に押し寄せてきて、大嵐のような状態に。セフィロスは闇の中に消え、追いかけようとしたところでエアリスが「運命の分かれ道」と。本当の敵はセフィロスだから、それをみんなで止めたいと。普通に外の世界に行くんじゃないんですよね。。。このときすでに倒すべき相手はセフィロスだと認識した上で、彼の後を追っていくわけです。

ラスト


しかも、ミッドガルの外にはザックスの姿が、、、!

ザックスの足


ちょうど『クライシス コア』のラストと同じシチュエーションなんですが、え、これ時間軸どうなってるの?って。しかも、彼、生き残っちゃいますから。。。理解が追いつかない。。。ライフストリームの見せた幻、、、『FF10』でいう死人的な。そういえば、神羅カンパニーに『FF10-2』のシンラくんが写った写真があるんですよ。確かにもともと『FF7』は『FF10』の2000年後っていう裏設定があるようですが、何か関係あるんですかね。。。

ラスボスはセフィロスなんですが、ミッドガル脱出ですでにラスボスと戦うの?!って。しかも最後のクラウドとセフィロスの戦うイベントが、オリジナル版の最後の一騎打ちとほぼ同じようなシチュエーションで、ここまで出しちゃうのかよって。

セフィロス


ね?もうみんなが知っているあの『FF7』じゃないですよね?今回の終わり方から今後どう展開していくのかまったく想像がつかないです。。。なんか、ここまで展開が違うと期待しちゃうんですよ。エアリスの生存ルート。だって、ザックス生きてるし、アバランチのメンバーもビッグスとウェッジは生存していましたし(ジェシーは不明)。エアリスの生死でイベント分かれそう。。。

キャラクターについて


ストーリーがパワーアップしているということは、当然そこに生きるキャラクターもパワーアップしています。クラウドはオリジナルのまんまなんですが、エアリスは特にラストですね、星の行く末を見据えているせいか力強く感じます。あと、コルネオの館での最上級のドレス姿が綺麗すぎて普通にドキッとします。

エアリー


ティファはけっこう泣くんですよ、今回。ジェシーが亡くなった(?)ときや七番街スラムが崩壊したときなんか、ボロボロ泣いてて。オリジナル版では元気ハツラツでちょっとメンヘラかなって思っていたんですが、今回は腕っぷしの強さはあるものの、精神的にはけっこう気を張っててふとしたときには感情が溢れちゃうような、少しか弱さが加わっているように思いました。

画像11


バレットはけっこう笑えるキャラですね。アホさ全開で。セリフやクラウドとの掛け合いなどは普通に面白いです。こんなお茶目なところあったのかって(写真は子煩悩なシーンですが)。

画像12


レッドXIIIは出番が少ないので、原作通りというぐらいしかわかりませんでした。

レッド


ここらへんはね、twitterとか見てると賛否両論あるようですね。コレジャナイ感ある人もけっこういるようで。気持ちはわからなくもないです。今回は映画のようにリアルになっているので、目の前にいるキャラクターたちって、それがすべてっていう感じなんです。

でも、twitterで誰がか言っていたことがすごく印象的で、「昔はデフォルメされていた分、ユーザーが想像で補っている部分もあってそれがよかった」的な話なんですが、要は与えられた情報に自分なりの解釈を付け加える余地があったのが、今回のようにリアルだとそんな余地すらないってことなんですね。

僕はもともと映画やドラマが好きなので、リアルになればなるほど自分の好みには近づくんですが、まあ、人それぞれの感じ方があって然るべきなので、お好みでとしか言えないですね(笑)

なお、今回はメインのキャラだけでなく、サブキャラも作り込みがなされているのがポイントで、特にアバランチのメンバーはキャラクター設定がしっかりしているから愛着がわくんですよ。中でもジェシーの変貌っぷりはファン増えそうですね。ただのガジェット好き女子から、意中の相手に積極的すぎるエロい姉ちゃんに変わってますから。

ジェシー


そういえば、エアリスを救出に行く前に、彼女の家の庭でデートというかツーショットイベントがあるんですけど、それってこれまでのユーザーの行動によって相手がエアリス、ティファ、バレットで変わるんですよ。なんかゴールドソーサーのイベントみたいですが。そこが、愛しさと切なさと心強さで溢れていて胸キュンなんです。特にエアリスとティファがヤバくて。。。エアリスが「好きにならないで」なんて言うんですよ。これが普通にフラれたような感じになって、軽く失恋した気持ちになりました。

画像14


ティファは七番街スラムがなくなったって泣くんですよ。クラウドに寄り添うんですよ。クラウド抱きしめちゃうんですよ。おいおい、トレンディドラマのかって。

画像13


バレットはノリですねw

画像13


でも、最も印象的なのはやっぱりセフィロスの扱いですね。オリジナル版では名前こそ序盤から出ていたけれど、本格的に姿形がわかるのはミッドガルを脱出してカームの町でクラウドが過去を語り始めてから。それが、今回はしょっぱなから幻覚やフラッシュバックという形で頻繁に出てくるだけでなく、ラスボスにもなってるから、かなりセフィロスに寄った作りになっているなと感じました。

音楽について

今回、メチャクチャ音楽多いです。アレンジが多い。バトルのテーマやエアリスのテーマなど、同じ曲使われていないんじゃないかってぐらいアレンジバージョンがたくさん流れていて、今回のリアルな世界観にマッチしているなって感じました。特に、エアリスのドレスで一番ランクが低かったときのエアリスのテーマのアレンジが何とも情けなくて笑いました(笑)

気になったところ

カメラワーク:
けっこうグルグルしするんで見づらいんですよね。もう少し遠目から映したアングルが欲しいです。

イベント開始のラグ:
データ容量が大きいからなのか、△ボタン押してもイベントやアクション発生までにラグがあるのも気になります。サクサクッと動いてくれるとストレスフリーでいいなあと。

ジャンプ:
あそこまでリアルなら、普通にジャンプアクション入れたり、高いところから落ちてダメージ受けたりしたい気もします(笑)

クラウドとエアリスの母親:
子供たちと顔が同じすぎ(笑)

神羅カンパニー:
アンブレラ社っぽい感じがしたのは僕だけではないはず。

ラストのフィーラー:
キングダム ハーツっぽいような。。。

似ている人たち:
コルネオは香川照之に、宝条は安田顕に、パルマーはブラマヨ小杉に似てませんか?(笑)

続編について

まだ何も情報が出ていないですよねー。せめて年末には出て欲しいですね。。。あんまり間が空くとユーザーから不満が。。。まあ、あのクオリティかつFFブランドだと相当な工数もかかるでしょうし、今スクエニ社もコロナで在宅勤務とかなので、なかなか難しいかもしれませんが。。。一応、続編に関する情報を貼っておきます。

というわけで、いろいろ書きましたが、少なくともオリジナル版やったことある人は絶対楽しめるはずなので、ちょっとでも興味ある人は今すぐ買いましょう!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?