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人魚の歌声がほとんど聴けない『マーメイド・イン・パリ』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:24/25
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★☆☆☆
      映像:★★☆☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】

ラブストーリー
人魚

【あらすじ】

記録的な雨による大増水で、浸水してしまったパリ。セーヌ川に浮かぶ老舗のバー“フラワーバーガー”のオーナーの息子で、ウクレレを持って歌うパフォーマー“サプライザー”として働くガスパール(二コラ・デュヴォシェル)は、ある夜、傷を負い倒れていた人魚を見つける。

彼女の名前はルラ(マリリン・リマ)。ルラは、美しい歌声で出会う男性を例外なく虜にし、恋に落ちた男性の心臓を破裂させ命を奪っていた。

歌によって人間から身を守ってきたルラは、ガスパールの命も奪おうと歌をうたうが、過去の失恋の経験から、恋する感情を一切捨て去ってしまったガスパールには、その歌声がまったく効かなかった。

ルラを懸命に看病するガスパール。その彼の献身的な優しさに、ルラは次第に心惹かれていくが、人魚であるルラは2日目の朝日が昇る前に海に帰らねば、命を落としてしまうという。と同時に、ガスパールの体に異変が起こる。胸がギュッと締め付けられるように苦しいのだ。

パリで出会ったふたりは、無事に恋を成就させることが出来るのか……?

【感想】

これは、、、予想に反してつまらなすぎました。。。(笑)予告を観る限り、ちょっと『グレイテスト・ショーマン』な雰囲気を持ちつつ、人魚ってことで『シェイプ・オブ・ウォーター』っぽい要素もあるのかと勝手に思って、大人の『リトル・マーメイド』を想像していたんですが、、、実際そんなことはまったくなく(笑)

人魚のルラは歌はうたうものの、演じた役者がうたうシーンはほとんどなく、さらに人間の言葉が少ししか話せないから、そこまでセリフも多くないんです。となると、見せ所がないんですよねー。せっかくのヒロインなのに。

しかも、人魚なのにドルフィンキックが下手すぎるというwww 水泳をやってみる身からすると、ちょっと気になってしまうポイントでした。まあ、ビジュアルは人魚といえるほどの美しさではあったんですけどね。毛穴のない白く透き通るような肌に、綺麗なブロンドヘア。『FF7』のクラウドを実写化したらこんな雰囲気だろうかなんて思えるものの、物語のヒロインとしてはかなり存在感が薄いと感じてしまいました(笑)

また、ガスパールも仕事があるから、いっしょに過ごす時間もそんなになかったように思うんですよね。確かに看病はしているものの、仲良くなるようなエピソードもなく、2人の絆が深まってるのかどうかがわからないまま別れの時間。これじゃまったく感情移入できません。。。

唯一、ルラに夫を殺された女医が、物語にパンチを与えてくれそうな感じではあったんですが、彼女もタイミングよくルラを逃すので、ちょっとハラハラするところはあるものの、イマイチインパクトを残せなくてですね、これもこれで物足りなかったです。

画と雰囲気は悪くなかったんですが、上記のようないろいろ物足りなさが残る中だと、逆にそれが眠気を誘う感じもあって、個人的には残念な映画となってしまいました。

ちなみに、バーに赤い髪の女性がいましたが、あれは間違いなくアリエルを意識してると思いました(笑)


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