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全編に渡って『タイタニック』の後半だった『グリーンランド-地球最後の2日間-』

【個人的な評価】

2021年日本公開映画で面白かった順位:29/105
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★★
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】

ヒューマンドラマ
パニック
自然災害
隕石
家族の絆

【あらすじ】

突如現れた彗星の破片が引責となり、地球に衝突。平和な日常は一瞬で吹き飛んだ。

各国の大都市が破壊され、更なる巨大隕石による世界崩壊まで残り48時間に迫る中、政府に選ばれた人々の非難が始まった。建築技師の能力を見込まれたジョン・ギャリティ(ジェラルド・バトラー)とその妻アリソン(モリーナ・バッカリン)、息子のネイサン(ロジャー・テイル・フロイド)も、避難所を目指して輸送機に向かう。

しかし、離陸直前にネイサンの持病により受け入れを拒否され、家族は離れ離れになってしまう。ジョンが必死で妻子を探す中、誘拐されたネイサンの救出に走るアリソン。

人々がパニックに陥って無法地帯と化していく状況と闘いながら、生き残る道を探すギャリティ一家は、やがて人間の善と悪を目の当たりにする…。

【感想】

地球って隕石降り注ぎすぎじゃないですかね。隕石ビッチ、隕石ホイホイなのかなって(笑)

「『アルマゲドン』をぜひもう一度映画館で!」と神様に願っていたら、世に出てきたのがコレ。いや違うんだが、、、と思いきや、これはこれで面白かったです。

<極限状態で際立つのは人間の負の部分>

隕石が降り注ぎ、都市は壊滅。人々は暴徒と化し、自分のことしか考えない始末。もはや『タイタニック』の後半を観ているかのようなパニックぶりですが、そうなった人間たちの9割は性悪説なんじゃないかってぐらいひどいもんでした。優しさや思いやりなんてひとつまみしかないんですよ。隠し味の調味料かって。

<隕石の数が尋常じゃない>

今回降り注ぐ隕石は、デカいのかひとつじゃないんですよ。途中で分裂した小さいものも含めて、非常に多くの隕石が地球にやってきます。なので、一発アウトってほどじゃないんですが、物語の終盤ではラスボス級の隕石も待ち構えています。

その大きさ、直径14.5km。衝突したら、大地震が起き、300mの津波に加え
300℃の熱風が音速を超えるスピードでやってきて、生物の75%は死滅だそうです。

<展開はお決まりすぎるパターンだけれど……>


そんな絶望が迫る中、果たして無事にシェルターにたどり着くのが主人公たちの目的なんですけど、こういう自然災害によるパニック映画って、主人公が家族の絆や愛に改めて気づくっていうお決まりのパターンがありますよね。だから、今回もベタっちゃベタなんですよ。でも!圧巻の映像クオリティと、人々の慌てふためく様子は、さすがハリウッド映画、観ていて飽きないんですよね。10分に1回何かあるスリリングな展開に終始ハラハラさせられます。

ジェラルド・バトラー演じる主人公は、基本いい人なので、頑固な親父が命を賭けるという『アルマゲドン』のブルース・ウィリスと比べると、ギャップっていう点では弱いですが、これはこれでよかったと思います。

夫婦間の仲が冷め切っていた夫と妻はお互いの大切さを再確認し、仲睦まじくなるし、今ドラマでやっている『リコカツ』の2人も、パニック的な状況に陥れば、一発で離婚回避すると思いました(笑)

<その他>

しかし、こういう地球の危機的状況だと、避難対象者に選ばれるのって、ビジネスデベロップメントでもインフルエンサーでもなく、医者や建築設計士などの圧倒的な専門職ですよね。何もない僕は静かに死を待ちますね(泣)


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