フルマラソンを早送りして観ているような気がする『ジオストーム』
予告を見た人ならおわかりだと思うが、銀座が壊滅である。
こう、岩みたいな雹が降り注いでね。
こんなん降ってきたら、とりあえず死んでおこうと思う。
うん、それしかやることがない。
というわけで、割と久しぶりな気もする自然災害大パニック映画である。
東京だけでなく、香港は地下から火が吹き上げ、
リオ・デ・ジャネイロは寒さで凍りつき、
モスクワは暑さで雪が溶けている。
世界的に有名な都市がグチャミソになる映像は圧巻である。
実際あんなことあったら、人口だいぶ減るぞ。。。
しかしこれ、単なるパニック映画ではない。
強いて言うならば、
テロ映画に『アルマゲドン』をくっつけたような感じなのだ。
どういうことなのかは観てのお楽しみだけれど、
『アルマゲドン』風なところがあるので、ちょっぴり泣いた(笑)
でもそれは、この映画で泣いたというよりは、
『アルマゲドン』を思い出して泣いたと言った方が正しいかもしれない。
なぜなら、本作はいろんなこが起こりすぎて、
ひとつひとつのエピソードが薄いのである。
だから、本来であれば感動するであろうシーンで
うまく感情移入できない(笑)
フルマラソンを早送りするかのように、
どんどんシーンを変えてなんとか109分に収め込んでいる感じなので、
正直、いろんな映画のおいしいところを
繋ぎ合わせたような印象さえ受けてしまう。
いや、これはこれでいいのだ。
最後も綺麗な終わり方だし、個人的には面白いとは思うのだけど、
もう少し、ヒューマンドラマに寄ってもよいのかなと思った。
まあ、映像はすごいので、
そういう「ザ・ハリウッド」的な映画を楽しみたいのならぜひ。
ただし、観るならIMAXか4DX(吹替しかないけど)をオススメします。
しかし、こういう国を超えて何かする系の映画だと、
とりあえずアメリカと中国が中心になるんだなあ、と。
出てくる人や舞台となる国や設定など。
人口の多い金になる国(笑)
その中でも日本のシーンがあるということは、
こんな小さな島国でも存在感があるということかな(笑)