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少食小学生の学童弁当、試行錯誤の記録

 子供が保育園児の時は、年に数回、遠足などの時にしか作っていなかった子供用の弁当を、小学校入学後、長期休みは毎日作るようになりました。それまでも自分用の弁当は作っていたのですが、子供用を日常的に作るということに、小学校入学前は不安を抱いていたことを思い出します。

 子供はどちらかというと少食で、弁当を残すことも多く、かなりの試行錯誤をしてきました。そんな私の小さな工夫が参考になればと思い、noteにまとめました。


ご飯にこだわりのある子供への対応

 いちばんの壁が「ご飯」でした。保育園時代のアルミ弁当箱が小さくなり、小学校入学を機に、無印良品の空気が抜ける弁当箱(正式名称は「ポリプロピレン保存容器になるバルブ付弁当箱」)を導入しました。空気を抜いて食品の痛みを軽減できる安心感がありますが、蓋の開け方(バルブを上げて空気を入れてから蓋を開ける)を事前に練習しておいた方がいいかもしれません。

# 無印良品のポリプロピレン保存容器になるバルブ付弁当箱は、サイズも多数あり、中高生や大人の弁当箱にもおすすめです!

 最初はご飯を詰めてふりかけを持たせる形にしましたが、粗熱を取ってから蓋を閉めても、子供は湿気が気になるようでした。ご飯の湿気を吸ってくれる曲げわっぱの弁当箱を導入しましたが、相変わらず、詰めたご飯の量が多く感じるようで残す日がありました。

 続いて、おにぎり包みシートという、外側がアルミホイル、内側が湿気を吸ってくれる素材(シリコン加工の紙)のシートを導入しましたが、こちらもご飯がシートに引っ付くなど食べづらかったようで、あまり食が進まないままでした。

 1年近い試行錯誤をして、ある日、またご飯を残してきた子供と話しました。

作ったものを、お腹が痛いとか、お腹いっぱいとかの理由がなく、毎日残されたら悲しくなるよ。もし、〇〇(子供の名前)が作ったご飯をお母さんが残したらどう思う?」

「嫌な気分になる」

「そうだよね。お母さんは毎日同じことを感じてるんだよ。理由があって残してしまうことはしょうがないけれど、わざと残すのは良くないね」

 その後は、子供に弁当に入れるおにぎりを握ってもらうことにしました。(おにぎりの方が食べやすいようです)今はまだ私が、炊飯器からご飯をよそったり、具材やふりかけを出したりしているので、時短にはそれほど寄与していませんが、「自分が作った」気分になるようで、ご飯を残さなくなりました。結局、おにぎりは普通にラップでくるんでいます。弁当箱も再び無印のものに戻りました。

# 大人用は大館工芸社の曲げわっぱ弁当箱を使っています。秋田県大館市の伝統工芸品の物は値が張りますが、すべすべした手触りと蓋の収まりの良さは使う度にうっとりする感覚があり、愛用しています。ウレタン塗装もしており、扱いやすいですよ。

おにぎりの中身は?

 少食でおかずが少なめな分、たんぱく質を補う意味で鮭フレークを使うことが多いです。佐藤水産の常温保管OKな鮭のバターフレークや、稚内市のそうべい社による「ごはんどろぼう」と名前の付いたそぼろの食感の鮭フレークは、大人が食べても美味しいです。

 シンプルにかつお節(+醤油数滴)塩昆布の具材も美味しいです。キャラクターのふりかけセットから選んでもらう時もあります。

彩り蒸し野菜を入れる

 元々は炊飯器でご飯を炊くときに、カットした芋類を入れたお皿を中央に置いて蒸し野菜を作っていました。ホットクック導入後は、サツマイモ、ジャガイモ、カボチャ、トウモロコシなどの蒸し野菜を作って常備しています。黄系の彩りが弁当に映えます。隙間を埋めるのにも使えます。

ちょっと変わった仕切りカップ

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 油ものや汁気のあるおかずを入れたり、仕切りに便利なカップ。自分用には再利用可能なシリコンカップを使っていましたが、子供用には弁当箱の中で少なくなりがちな緑色を補う「みどりだけカップ」や、食べられる「焼き海苔カップ」(海苔で出来ているので、汁気のあるものには向いていません)を生協で購入して使っています。焼き海苔カップは珍しいようで、子供も毎回カップまで食べてきます。

隙間を埋めるのに便利!加熱不要な一品

 チーズちくわやポールウィンナーソーセージをカットして入れています。ポールウィンナーは関西地方で人気のソーセージですが、それ以外の地域でも買うことができます。加熱せずにそのまま食べることが出来、形もおさかなソーセージに似ていますが、肉類で出来ており、大人が食べても美味しいです。

# ポールウィンナー、冷蔵庫に常備していると、帰宅後子供がお腹が空いたときにまず食べて待たせたり、チャーハンやラーメンの具材にしたりと便利です。以下の伊藤ハムサイトで全国のポールウィンナー目撃情報マップもありますよ。

変化をつける調味料

 バーモントカレーのカレーパウダーは、小学生の子供でも食べられる辛さで、ポテトフライなど揚げ物にかけておくと食が進みました。(とろみは付きません。また、アレルギー成分である、はちみつやりんごを含んでいるのでご注意下さい)

 カルディで売っている、ミル付きの岩塩もよかったです。

# 大人用では宮崎県名産のスパイス「マキシマム」(中村食肉さん)が好きです。かなり香辛料が効いており、子供はまだ食べられませんが…。

寝坊して大慌て!そんな私を救ってくれたのは…!?

 小学校初の夏休み。早朝からラジオ体操に出て、短期の習い事に行ってと普段と違う日々が続き、親子で疲れが溜まってきた頃、親子で寝過ごして、すぐに学童保育に向かわないと会社に遅刻するような時間に目覚めました。子供の弁当をどうしようか、頭が一瞬真っ白に。そこで思い出したのが、生協で注文していた名店のカツサンド(冷凍)でした。自然解凍でお昼に食べられる。これだ!とアルミホイルで包んで持たせました。子供からも評判で、複雑な親心でしたが…。

# セブンイレブンアプリでおにぎりクーポンが配信されていた頃、おかずだけを作り、弁当箱に詰めて、セブンイレブンのおにぎりを一緒に持たせることもありました。こちらもパリパリの海苔が好評でした。日常使いにはちょっと値が張るかな…?

終わりに

 入学早々から給食を完食している子や、学童保育で大きなお弁当箱を使っている同じ学年の子たちが羨ましかったときも多々ありました。同じように小学校の弁当作りに苦戦している方に、私と子供の小さな試行錯誤の話が少しでもヒントになれば嬉しいです。

 また、小1の壁に関連して、民間学童保育や国語辞典に関するnote記事も書いています。こちらも一緒に読んでもらえたら嬉しいです。


このnoteでは社会人大学院での研究経験、そして技術職・研究職として働く日々から生まれた、子どもと科学へのまなざしを綴っていきます。 サポート頂いた気持ちは、私の研究やアウトリーチ活動を広めていくための学びに使わせていただきます。