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#5,#6『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』前章/後章(2024)

※ネタバレあり

こんにちは、まーみんです🐧
今回は、『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』についてまとめました♪本作のアニメーションディレクターには、『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズを演出した黒川智之監督。原作は浅野いにおの『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』です。


あらすじ

前章

❛❛東京でハイテンション女子高生ライフを送る、
小山門出こやま・かどでと“おんたん”こと中川凰蘭なかがわ・おうらん。
学校や受験勉強に追われつつも
毎晩オンラインゲームで盛り上がる2人が暮らす街の上空には、
3年前の8月31日、突如宇宙から出現し未曽有の事態を引き起こした
巨大な〈母艦〉が浮かんでいた。
非日常が日常に溶け込んでしまったある夜、
仲良しクラスメイトに悲劇が起こる。
衝撃と哀しみに打ちのめされる二人。
そんな中、凰蘭は不思議な少年に出会い「君は誰?」と問いかけられる。
その途端、凰蘭の脳裏に、すっかり忘れていた門出との過去が一瞬にして蘇る――!❜❜

公式より引用

後章

❛❛入試に合格し、
亜衣や凛と同じ大学に通うことになった門出と凰蘭。
大学では竹本ふたば、田井沼マコトと意気投合、
会長の尾城先輩がいるオカルト研究会に入部してキャンパスライフが始まった。
一方、宇宙からの〈侵略者〉は東京のそこかしこで目撃され、
自衛隊は無慈悲な駆除活動を粛々と実行していた。
上空には、傾いて煙が立ち上る母艦。
政府転覆を狙い〈侵略者〉狩りを続ける
過激派グループ・青共闘の暗躍。
世界の終わりに向かうカウントダウンが刻まれる中、
凰蘭は、またもあの不思議な少年・大葉に遭遇する…。❜❜

公式より引用

監督

黒川智之

キャスト

小山門出:幾田りら
中川凰蘭(おんたん):あの
栗原キホ:種﨑敦美
出元亜衣:島袋美由利
平間凛:大木咲絵子
竹本ふたば:和氣あず未
田井沼マコト:白石涼子
大葉圭太:入野自由
小比類巻健一:内山昂輝
渡良瀬:坂 泰斗
中川ひろし:諏訪部順一
小山ノブオ:津田健次郎

前章/感想


変わらぬ日常と非日常の対比

ある日、東京の上空に巨大な母艦が出現し、世界は一変します。世界が終わるかのようにも見えたが、そんな非日常の中でも門出とおんたんと仲間たちが、変わらぬ日常を過ごす様子が描かれています。学生生活や友情、恋愛など丁寧に描かれているのも印象的です。

侵略者

何も抵抗しない侵略者でしたが、人間の道具より進化した、秘密の道具をいっぱい持っています。何をしに地球にやってきて、これから侵略者はどうするのか、世界がどうなっていくのか見どころ満載です。

門出の過去

物語は門出とおんたんの出会い、小学生時代へとさかのぼります。門出は自分の正義を貫き、その結果、現在からは想像もできない展開を迎えます。門出とおんたんの過去が未来へどう繋がっていくのか、前章では謎のままであるため、あれは何だったのかと、モヤモヤが残ります。

個性的なキャラクター

何とも言えない、個性的なキャラクターたち。門出やおんたんの強烈なキャラクターはもちろんのこと、一癖も二癖もあるその周辺の人物は見どころのひとつともいえます。なかでもおんたんの兄(中川ひろし)はかなり目立つキャラクターです。自称、自宅警備員。中学時代は瘦せていて周囲からも天才と呼ばれていたが、段々とまるく太っていきます。容姿が変わっても、性格は変わらないため、その中身と外見のギャップが逆にキャラクターの強さを引き出しています。一方で、兄としておんたんをいつも支えてくれている。兄の妹への思いは一貫していてこの辺りはすごく素敵な兄の姿を見せてくれています。

幾田りらとあの

2人の声がキャラにマッチしています。普段は歌手の二人ですが、全然違和感を感じさせず、それぞれのキャラをうまく成り立たせています。

後章/感想


大葉との再会

母艦襲来から3年。街の上に宇宙船が浮いているのが日常になっていました。門出とおんたんは同じ大学に通うことになり、新しい仲間も増えてキャンパスライフがスタートしましたが、ある日大葉と再会します。

侵略者VS人類

攻撃してきたわけでもない侵略者を、人間が一方的に攻撃します。この辺りは人間の性なのかもしれませんが、本作ではそれに加えて侵略者を擁護する人々も描かれています。侵略者を追い出したい派と擁護したい派の対立は人種差別などの社会問題をも彷彿とさせます。

明らかになる真実

前章で門出とおんたんの過去と現在の繋がりに違和感があった理由は、生きていた世界線が違ったからでした。おんたんにとって門出は「絶対」。守るべき存在でした。門出を失ったおんたんはイソベやん(侵略者)の力を借り、平行世界に移動しました。そこは門出を失う前の世界。元の世界線と未来が変わることで、世界の未来も変えてしまいます。「僕のせいで世界が滅んだらどうする?」という言葉につながる衝撃の展開でした。そして、後半で門出が返す「おんたんは絶対」という言葉、二人の繋がりの深さが綺麗に表現されていました。

原作が読みたくなる映画

本作を観て、原作を読みたくなる人が多いのではないでしょうか。
本作は原作とは異なるラストのようです。
衝撃のラスト。一番大切なものは何か。
想像を超えた事態は、何の前触れもなく急にやってきて日常を豹変させる。自分がこの世界を生きていくうえで一番大切なものは何か考えさせられます。

アニメ作品ではありますが、映画館の音響、大画面で見るべき映画です。
それではまたね👋
はにゃにゃフワ~~


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