母との別れ

２０２２年１０月６日２０時６分
５９歳という若さで母は静かに息を引き取りました。

最初に一報が入ったのは１０月２日でした。
私は将来に向け難関資格を取得する為に試験を受けていました。
午前の部が終わりスマホの電源を入れた際に大量の着信履歴
一瞬にして何か嫌な予感をしながら他県に住む妹に電話をかけると
早朝に母が３０分間、心肺停止で病院へ搬送されたという事でした。
試験を辞め弟を駅へ向かいに行き病院へ
すぐに案内されたのはICUでした。

家庭の事情で貧しい環境で暮らす実家と金銭面の
援助の協力を求められるのが嫌で私は２年間疎遠でした。
孫の顔も見せる事もなく突然の死で思考が追いつかない中で
遺品整理や口座解約等の手続きも早急にと思い取り組んでいたら
両親と長男がクレジットカードを何枚も作り
借金をしている事が判明して月日が経っても何で貧しいのか
理由が明らかになったのです。

父親の浪費癖からクレジットカードを生活保護受給者にも関わらず
何枚も作りキャッシング、ショッピングを限度まで使い
支払いが困難になれば新しくカードを作り返済に回しと最悪な
状況で食べ物も無く母は障害のある長男に食事させ
自分は我慢する生活をしていて拒食症を患い
やがて介護が必要な状況になっていて
私は母がICUで変わり果てた姿を
目の前にして後悔しました。

孫の顔を見せられなかった事や本当は常に
心配していたが素直になれず疎遠という形にしてしまったこと
自分を犠牲にして６人の子供を育て上げた母に感謝でしかありません。
思春期は特に生意気な事ばかり言ったり家出したり困らせましたね・・・
アルバイトしながら大好きな野球を続けていて
給与日に後で返すから全額貸して欲しいと毎月言われるのが
嫌で嫌で堪らなかったんです。

必死に勉強、部活、アルバイトと多忙な毎日を過ごしてて
いくら病気だからと言え毎日、家で両親は何もせず
寝ていて食事も朝、昼は自分で作り夜しか作らず
正直、今考えると育児放棄だと思います（苦笑）

そういう姿を見て育ってきて俺は愛されていない子供なんだと
思ってました。金としか見てないんだろうなと思ったり
好きな女性ができても学生時代は家庭事情あるし
友人にはお前なら大丈夫と背中を押されましたが諦めてました。

現在は結婚して2人の子宝に恵まれて底辺の生活を幼少期に味わって
絶対に妻と子供達には貧しい生活だけはさせたくない一心で
毎日、懸命に頑張ってます。
母が最期までお金で苦しんで亡くなったので
父の様な大切な人を守れず自分の欲のまま生きて
母が亡くなってから何もできないから子供達にすがり
借金の内容も明らかになっていき
母が亡くなった月に出会い系をやっていたり最低なクズ野郎で
こんな男に母は何で人生を捧げたのか謎です。

昔、私は母に離婚を進めたこともありました。
子育ても落ち着いてクズの父と別れても子供達は
何も言わないし自分の幸せを考えて欲しいと何度も話しました。
けれど最後まで父の元にいました。
親父が体壊して働けなくなって母が６人子育てしながら
働いて親父の病院へ行ったり休む時間も寝る時間もなくて
精神病になって記憶を失くしたり徘徊したり
小学生だった俺は正直、母親の異変と家庭が崩壊してく
恐怖心でいっぱいでした。

本当に沢山苦しんで嫌な思いをしながらも
６人全員育て上げてくれてありがとう。
お疲れ様でした。

胸張って全力でお天道様の下を歩ける
人生を俺は送れるように悔いが残らないように
意味のある日常であり続けます。

#別れ ＃貧乏＃疎遠＃借金＃人生